レポート[活動のご報告]

「NPOの組織基盤強化フォーラム」に登壇しました。

パナソニック株式会社、公益財団法人パブリックリソース財団が開催する「NPOの組織基盤強化フォーラム」

http://panasonic.co.jp/news/topics/2014/119118.htmlに、パネリストとして登壇させていただきました。

 

第三者のチカラを活かした組織基盤強化というテーマで、当団体からは主に「協働」という観点から実践例をプレゼン。

その後の懇親会でも、民間企業との協働事例や、事業評価の仕組みづくりについて、

たくさんの方からご質問いただきました。

現場でのストーリー:「つながりが生み出される教室」

昨年の7月から開始した、仙台市太白区のまなび場には、現在77名の生徒が通っています。

当初は、生徒が継続的に来てくれるだろうか、また、果敢な時期でもある中学生と信頼関係が築けるだろうか等、

少し不安を抱えた中でのスタートとなりましたが、どの教室もサポーターやスタッフ、そして生徒間の「つながり」が

日々深まっていく様子が見られています。

 

ある教室での出来事です。

いつも元気な挨拶でやってくる生徒が、挨拶もそこそこで席に着きました。

シニアのサポーターさんが、一瞬で彼女の様子を察し、何も言わずに隣にそっと座りました。

落ち込んでいる彼女の様子を見守りながら、勉強を見てくださっているサポーターさん。

しばらくして、女子生徒は落ち込んでいる自分の気持ちをポツリと話し始めました。

話を聴いたサポーターさんは、解決方法をアドバイスするのでもなく、「そうか・・大変だったね。」と

彼女の思いに寄り添ってくれていました。

教室に来た時のトゲトゲした態度が段々と落ち着き、

彼女の帰る時間になっても「もう少し勉強教えてもらっていいですか?」と言い、

そのサポーターさんに時おり笑顔を見せながら、数学の宿題を最後まで取り組んでいました。

また、別の教室での出来事。

自閉症のため、学校に馴染めず不登校になった男子生徒。アスイクでも一人で居たいと別室で勉強をしていました。

彼を心配した同じ学校の女子生徒が、いつも一人で勉強している彼に声を掛けに行ってくれていました。

実は、その女子生徒は自分自身も不登校の経験がありました。

頑な男子生徒の心が、彼女の温かい関わりよって徐々に解きほぐされ、

今は、皆が居る部屋で勉強することが出来ています。

その後、彼のお母さんから、「子どもが学校に行くようになりました」と嬉しいご報告をいただきました。

そのままの自分を受け止めてくれて、安心して自分を解放できる関係。

居場所とは、人と人との関係の中にあるのだと、改めて感じました。

太白区の教室が始まってまだ半年ですが、子ども達とサポーターさん・そしてスタッフの「つながり」が響鳴し、

心が温かくなるストーリーが少しずつ生まれ始めています。

今年も多くの方々に支えられながら、

この教室から生徒一人一人が希望へと繋がるストーリーが始まることを心から願っています。

(佐々木)

「夢を描くワークショップ」②

1月21日(土)、先週に引き続きNPO法人GRAとの共同企画、第2回目が行われました。

 

この日はドリームツリーの土と根の部分を描きました。

土は自分の好きなもの。根は自分の得意なことや、体験したことです。

 

最初に、「自分発見シート」に挑戦。

文章を穴埋め形式で埋めていき、自分の好きなことやこれから挑戦してみたいことを書き、グループの中で発表しました。

                       

その後、それを元にドリームツリーの土・根を埋めていきました。

 

各グループには子どもたちのサポート役として2、3名ほどGRAの方やアスイクのサポーターが入っています。

一回目では初めて会う大人の前で緊張気味だった子たちも、今回はサポーターとの関係性が築けたのか、とても明るい雰囲気で取り組んでいました。

関係性を築くことで、恥ずかしがらず自分をさらけ出せるようになっていくのも、プログラム上の目的で、子どもたちの成長でもあります。

 

その次に、アンジェラ・アキさんのビデオを鑑賞しました。

今や日本を代表する歌手のアンジェラさん。

しかし、アンジェラさんが「歌手になる」という夢を叶えるその裏側には様々な辛い過去がありました。

ビデオは、そのような過去をどのように乗り越えてきたのか、どうやって夢を叶えたのかを紹介するものでした。

 

夢を信じ、諦めずに夢を持ち続けることができれば、どんなに辛いことがあっても頑張れる、夢は叶う。

そんなメッセージが子どもたちに伝わったのではないかと思います。

大人たちも思わず見入ってしまう内容でした。

 

鑑賞後は一人ひとり、アンジェラさん宛に手紙を書きました。

ビデオを観て感じたこと等を書き込みます。

 

ビデオを観る前に、

「この手紙はアンジェラさんに届けられます!」

と言われると、参加した子どもたちはワクワクしながらも真剣な表情でビデオに見入り、

丁寧な字で手紙を書いていました。

 

GRAの方の配慮で、後日子どもたちの書いた手紙が

今回のプログラム実施に至った背景や、子どもたちの状況などを添えて

本当にアンジェラさんの事務所に届けられるそうです。

これにはこちらとしてもワクワクします…!

 

手紙が書き終わると、

「ハピキャリカード」という教材を使って、興味のある仕事を探しました。

自分の興味のある仕事が描かれているカードをめくると、そこにはその職業に就くために必要な資格や条件が書いてあります。

中学生には、将来の仕事についてイメージを持てていない子が多く、何となく将来の夢を選んでいる子も少なくありません。

ましてや大学生でもそういった学生が多いと聞きます。

ざっくりとでもいいから、職へのイメージを持ってもらおうという意味合いでこのコンテンツを取り入れました。

思ったよりも、子どもたちはさくさく自分の興味のある仕事の書いてあるカードをめくっては戻し、

「これ、おもしろそう!」と盛り上がっていました。

 

 

この日の内容はこれで終了。

 

実は第一回目の時もそうでしたが、今回のプログラムではみやぎ生協さんより、「お弁当」の支援をいただいています。

プログラム終了後には、みんなで仲良くお弁当を食べて解散となります。

 

 

さて、次回はプログラム最終日。樹の枝・葉の部分を描きます。

最終日はGRAの方のご厚意で、亘理郡の山元町でプログラムが行われます。

午前中に中学校の校舎を借りてプログラムを行い、

午後はGRAが支援しているイチゴ農園の見学をさせていただく予定です。

 

次週、子どもたちの夢の樹が完成します。

これまでは自分の過去や現在の状態を描きました。

子どもたちはどんな将来を描くのか、楽しみです。

 

 

(インターン 辻)

スタッフ自己紹介

みなさん、こんにちは!松橋穂波と申します。

一昨年の8月からインターン生として、アスイクに関わるようになりました。3月でインターン期間は終了しましたが、その後4月からは非常勤スタッフとして、仮設住宅、学習支援センターでの学習サポート事業の担当をしています。

出身は青森県八戸市。いかの水揚げ量日本一の港町で育ちました。高校卒業後宮城教育大学へ進学。物理学を専攻し、小学校、中学校理科、高校理科の免許を持っています。中学校から大学まで陸上部に所属していましたが、卒業後はもっぱら運動不足です…

 

 

アスイクと関わるきっかけは、なにかしたいとモヤモヤを抱えて参加したインターン説明会でした。震災後父を亡くし、お金がないという状況に戸惑い初めて知った子どもの貧困問題。教育実習先でもそのような子どもたちを目の当たりにし、問題意識を持っていたので、ここでならなにかできるかもしれないと思い、アスイクにインターンの応募をしました。

現在、かわいい子どもたちやおもしろいサポーターのみなさんに囲まれて楽しく仕事をしています。まっつぁん、まっちゃん、小松さん…とさまざまな名前で呼ばれながら、今日の部活のこと、好きな漫画のこと、将来の夢など、子どもたちと話しているとなんだかほんわかします。卒業生で彼女ができるたびに報告に来てくれる子どももいて…そんな無邪気な子どもたちから日々元気をもらっています。

 私にできることは本当に小さいことでしかありませんが、これからも一人でも多くの子どもが笑顔になれるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!!

 

「夢を描くワークショップ」①

1月11日(土)、新たなアスイク特別プログラムがスタートしました。

今回のプログラムは宮城県亘理郡山元町に拠点を置くNPO法人GRAとの共催で、

アルファビート社の「ドリームツリー」という教材を使って、自分を見つめ直し、改めてそこから自分の夢や目標を設定するワークショップです。

自分に自信を持って人生を切り開こうという前向きな気持ちを持ち、夢を描き将来へ向けてのステップを歩むためのキッカケを掴もうという取り組みです。

 

ドリームツリーは三部構成。

土や根は、自分の好きなものや自分のできること。夢の土台となるものです。

幹は、自分の長所。自分の夢への後押しとなるものです。

枝や葉は、自分の夢や大事にしている価値観などです。

 

参加する子どもたちは三日間をかけてこの夢の樹を描いていきます。

一回目のこの日は「幹」の部分を描きました。

                       

――なぜ、人は大人になると働くのか?

 

そんな問いかけからスタート。

人に命令されるから?

お金が欲しいから?

人の役に立ちたいから?

その目的によっては毎日がつまらなくなったり、ワクワク楽しくなったり。

自分の夢を持ち、それを信じ、毎日を輝かせようというメッセージをいただきました。

 

 

まずはゲームに挑戦し、緊張をほぐします。

パスタと紙テープを使い土台を作り、頂上にマシュマロを載せます。そのマシュマロの高さを競いました。

細いパスタを土台にするのは難しく、3グループ中2グループが、タイムアップの時に崩れてしまいました。残念。

 

優勝チームには、食べる宝石と呼ばれる山元町産ミガキイチゴが贈られました。

なんと一粒1000円。その名の通り輝いていて、味も濃厚。

その味に子どもも大人も目を輝かせていました。

 

 

ここからはいよいよワークショップに入り、

自分の長所や、いいところ、得意なことを探します。

 

最初は、見方を変えるワーク。

自分では短所だと思っている部分も、裏を返せば実は長所になります。

例えば、「口うるさい」→「世話好き、面倒見がいい」。

どんな短所も、自分だけの武器になり得るんですね。

 

続いて、子どもたちに「ありがとうカード」が届きました。

普段関わっているサポーターやスタッフ数名に、子どもたち宛にお手紙を書いていただき、当日子どもたちに渡しました。

その場で人から褒められる、感謝される手紙を読んで子どもたちは少し照れくさそうでした。

 

その次は、自分のいいところや得意なことを書き出す作業をしました。

自分が褒められた体験や、「ありがとう」と言ってもらった体験、毎日続けていることなどを書き出しました。

「毎日みんなに元気よくあいさつをしている」など、自分だけのいいところをたくさん見つけて書いていました。

 

 

 

そして最後にこれまでやったことをドリームツリーに書き込みました。

この日、色々なワークを通して、自分のいいところはたくさん見つかったはずです。

とても自分に自信が生まれ、前向きな気持ちになれたのではないでしょうか。

 

次回描くのは、土や根の部分。

自分の興味のあることや好きなことを探します。

 

3回のプログラム終了後、子どもたちはどんな表情を浮かべているのでしょうか。

夢や目標に向かってイキイキとしているといいですね。

 

 

(インターン 辻)

褒めるチカラ inラポールの森

仙台市青葉区桜ヶ丘にある「ラポールの森」。

みやぎ生協桜ヶ丘店の集会室で毎週水曜日に活動しています。

出席率が高く、新年最初のこの日も、欠席者ゼロの好スタートを切りました。

(子どもの人数:合計7名)

 

 

12月に入会した中学3年生の子は、早速自宅でも「すらら」を使って勉強し、

私立高校受験科目の国語と英語を重点的に勉強しています。

12月は教室以外に、自宅でも週1回~2回のペースで定期的に学習しています。(素晴らしいです!)

 

 

この日は、教室で勉強が終わると、面接の練習をしていました。

体験会のときは静かでほとんど話さない印象でしたが、

あっという間にかわいい笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。

サポーターの皆さん、さすがですね。

 

今回は、小学5年生男子の成長について、ご紹介したいと思います。

入会当初、彼は5分くらいで教科を変えてしまうくらい落ち着きがなく、

1人で自立学習するのは難しい状況でした。

 

そこでサポーターのTさんは、昨年10月に当団体で開催した

コーチング研修会で学んだ「褒めることの大切さ」を生かし、

「よし!彼のいいところを、どんどん褒めよう!」

と早速現場で使ってみたそうです。

しかもできたことをTさんひとりが褒めるのではなく、

他のサポーターにもできたことを伝え、みんなを巻き込んで褒め言葉を

彼にたくさん降り注いだそうです。

注目されることが大好きな彼は、Tさんの関わりによってメキメキ自信がつき、

今では自分で学習目標を立て、誰かがそばにいなくても

教科を変えず、自立学習ができるようになったとのこと。

 

Tさん曰く、

「自分で立てた目標なので、ちゃんと守るんですよ」と

と笑顔で話してくれました。

 

この日も、1人で黙々と勉強し、時折サポーターさんがとなりに座り、

彼の解いている問題を見ると、嬉しそうにしていました。

 

褒めるチカラは、無限の可能性を秘めています。

まわりが決めつけてしまっては、成長の芽が摘まれてしまいますね。

まさにTさんの関わりは、決めつけず、成長の芽に褒め言葉を注ぎ、

育まれたのだと思います。

 Tさんだけではなく、ラポールの森のサポーターの皆さんは

1人ひとりの子どもに愛情を持って接していることが伝わります。

その愛情を子どもたちは、しっかりキャッチしているな~、と感じる教室です☆

 

(和田)

【特集】 Volunteer Interview 第1回 石井肇さん

 

-まずは話しやすいところからいきましょうか。石井さんは、大学でどんな勉強をしているんでしたっけ?
 
工学部の中でも、電気系のことを学んでます。
興味があるのは、電気自動車ですね。車に興味を持ち始めたのは最近。元々は航空機とか、ロボットとかをやりたかったんですけど、入試で失敗しまして。でも、いろんなことに挑戦したいという気持ちが強いので、勉強も楽しんでます。
 
-すごく前向きなチャレンジ精神ですね。
 
実は、大学に入る前からボランティアはやりたいと思ってました。
 
-ボランティアって、今の高校生は当たり前に知っているものなの?
 
一般的かというと、そうではないかもしれません。でも、震災が起きた当時は静岡の高校に通ってたんですけど、震災の影響もあってボランティアって言葉が普通に耳に入ってきていました。
 
-なるほど。でも、知ってることと、やってみようと思うことはまた違うよね。石井さんは、なんでボランティアをやりたいと?
 
それは、僕の生い立ちが関係しているんですけど、これを話すと長くなってしまうかも(笑)。
僕は小学校のときに、イジメがキッカケで不登校になって、3年くらい学校に行ってませんでした。
心配した親が、つてをたどって大学生のお兄さん(Uさん)を連れてきたんです。最初は勉強をみてくれるということだったんですけど、Uさんに「勉強したい?」と訊かれて、「したくない」と返しました(笑)。じゃあ勉強以外のことをしよう、となって、公園でドッチボールをしたり、遊び相手になってくれたんです。Uさんとは今でも連絡を取り合ってて、すごく尊敬してます。
 
-石井さんも、Uさんのようになりたいと思っていたということですかね。ちなみに、どんなところを尊敬しているんですか?
 
Uさんも、いろんな失敗をしてるんです。大学受験も思い通りにいかなかったし、教師を目指していたけどなかなかなれなかった。でも、僕の前ではそんなそぶりは全く見せないで、明るく接してくれていました。そんなところを尊敬していたのかな。でも、うまく言葉にはできないですね。ずっと一緒にいてくれたからっていうのも大きいと思います。
 

-Uさんとの思い出で特に印象に残っていることはありますか?

 
そうですね、、、何か特別な思い出というわけじゃないんですけど、不登校だった僕に「学校に行きなよ」という話は1回もされませんでした。小学生なりに、このままじゃいけないという気持ちはあったと思うんですけど、あえて「学校に行きなよ」と言われないことで、その気持ちを忘れることができたと思います。
Uさんと一緒にいるときは、『別次元』の自分でいられた。自分だけの安全地帯をつくってくれた、というか
 

-別次元の自分でいられた、ですか。それって、大事な言葉だと感じました。Uさんと出会ったあと、石井さんは何がキッカケで学校に行き始めたの?

 
小学校6年生のときに、転校して、そこでいい人たちと出会えて。そこからは学校に通い続けています。転校するときも、親に訊かれたんですよね。「今のところに住み続けたい? それとも転校したい?」って。で、僕は転校したいと答えました。ちなみに、僕は不登校になったことを全然後悔してないです。
 

-全然後悔してないって言いきれるところに、いま石井さんが主体的に生きられていることを感じますね。ちょっと話が進みますが、大学に入って、実際にアスイクのボランティアをやろうと思った経緯は?

 
大学でやっていたボランティアフェアでアスイクを知りました。子どもに関わること、それと震災にかかわるボランティアがしたいというところで、これだと思いまして。
でも、最初は迷いもありましたよ。未知の世界に飛び込んでいく漠然とした不安とか。未知の世界っていうと大げさですけど、知らない人たちの輪に入っていく不安、サークルとかバイトとか、そういうものに入るときと同じだと思います。あとは大学の授業と両立できるかな、とか。
 

-でも、そういう迷いがありつつも、石井さんは一歩踏み出した。それって、どうして?

 
やっぱり、強い想いがあったからです。悩んでるんだったら、飛び込んじゃおうって(笑)。
 

-その潔さって、すごく大事だと思うですけど、石井さんはどうしてそれができるのかな?

 
うーん、、、レールに乗らなかったからじゃないですかね。不登校も経験してるし。あとは自分で決める機会を与えてもらったことかもしれないと思います。
さっき話したUさんもそうでしたけど、僕に決めさせてくれた、という経験は大きいと感じてます。親も、転校するか、しないか、決めさせてくれた。それが、僕のなんでも挑戦してみようという性格につながっている気もしますね。
 

-じゃあ、実際にボランティアを始めてみて、どうでした?

 
正直に言ってもいいですか。
実は、最初は悩んでました。始めに配属になった拠点では、活動に来て、担当する子どもに勉強を教えて、帰る。そんな感じになってしまって、子どもと雑談はしても、「部活はやってるの?」とかあたりさわりのない話で。僕が訊いて、子どもが答えて、会話が終わるみたいな。このままサポーターを続けて意味があるのかな、他の人でもいいんじゃないか、とか、色々考えてました。やっぱり、僕はUさんみたいになりたいという気持ちが強かったので、そういう理想とのギャップはありましたね。
 

-そんな風に思ってたんですね。それがどういう経緯で変わっていったんですか?

 
その後、いまも参加しているサリー☆ハウスという場所に異動しまして、人とのつながりが強くなったと思います。たとえば、子どもたちとも活動が終わった後に団欒して、今日はこんな気持ちだったとか、子どもと本音に近いところで話せたり。
拠点を運営しているTさんに、たまに相談に乗ってもらったりすることもあります。そういう意味で、ここで出会った人達にはとても感謝しています。
 

-最初に担当した拠点と、いまの拠点では、何が違うんだろ。石井さんの行動が変わったというよりも、拠点の環境が違う気がするんだけど。

 
なんでしょうね。今のところは子どももボランティアも人数が少ないので、自分が頑張らなくちゃという気持ちが生まれやすいのはあると思いますけど。
 

-子どもとの相性とか、場の雰囲気とか、いろんなものも関係してそうだよね。ところで石井さんは、悩むことはあったけど(笑)もう1年半近くつづけてる。当初不安に感じていた学校との両立は問題ない?

 
今のところはまったく大丈夫ですね。この活動が、生活のサイクルにはまってきている感じがします。実際にボランティアをやってみて、思っていたよりも気軽なものだと思うようになりました。友達との会話でもボランティアのことを話したりするんですけど、「今からボランティアをしにいく」みたいな雰囲気じゃなくて、「今から遊びに行く」みたいな感覚で話してます。
 

-あえて、「ボランティア」を強調する必要がないという感じかな。

 
そうですね。
たぶん、僕がお世話になったUさんも「ボランティアをする」とか、深く考えてなかった気がします。僕と遊びに行くような感覚だったんじゃないですかね。
 

-石井さんは、子どもたちにどんな印象を持ってますか?

 
自分と変わらないな、って思います。ボランティアをはじめる前は、たぶん僕と育った環境も、経験している辛さも違うので、いったいどういう子たちなんだろうと色々考えてましたけど。誤解を恐れずにいえば、僕たちと同じだなと。
 

-そういう子どもたちと接するときに、意識していることはありますか?

 
やっぱり根底にあるのは、同じ人間として接するということ。
それは、相手が子どもだから上から見ない、子どもだからというレッテルの中で関係を処理しないという意味です。僕自身を振り返っても、子どもだからという目線で大人から見られたくなかった。その時の自分は自分なりに、色々と考えていた。だから、子どもと大人、ではなくて、友達と接するようにしています。
あえて「意識していること」というならば、こういう関わり方はしないというものよりも、いつもの僕と変えないことですね。
 

-担当している子どもが不登校ということに対して、石井さんは何ができると思います?

 
僕は、不登校をなくしたいという気持ちはあまりないんです。たしかに、学校に行けるようになった方がいいのかもしれないとは思います。でも、僕が不登校だったときを考えると、その時の自分にとって、Uさんがその場にいてくれるだけで十分でした。そういう存在に僕がなることが大事じゃないかと思ってます。そうすれば、彼ら彼女らは自分で決めていけますよ。だって、僕たちと変わらないんですから。

(2014.01 聞き手:大橋)

毎年恒例! 全体クリスマス会を開催しました。

 

ちょっと遅いですが、メリークリスマス!

12月21日(土)、アスイクのクリスマス会が行われました。

 

アスイク毎年恒例のクリスマス会。

昨年は子どもとサポーター合わせて約70人もの参加があったのですが、

今年は時期的に子どもたちもサポーターも忙しかったようで、約30人の参加でした。

 

昨年と比べるとどうしても盛り上がりに欠けてしまいましたが、

今回は人数が少なかった分、子どもたち同士やサポーターとの距離も近く、

よりアットホームな雰囲気でできたのかなと思います。

 

今年はじゃんけん列車、クイズ大会、クリスマスカード作り、ケーキのデコレーションなど盛りだくさんの内容でした。

 

クイズ大会では、「問題が簡単だった!」という声が多かったです。

少し難しい問題も用意したつもりだったのですが、みんな物知りなんですね。

クリスマスにちなんだクイズや、最近テレビで流行しているクイズなど様々でした。

 

 

クリスマスカード作りは、子どももサポーターもみんな熱中して取り組みました。

作るのがなかなか難しくて作り方の説明にも苦労しましたが、

クリスマスカードの完成形は、企画班のサポーターたちがゼロから考えたものだったので

楽しんで取り組んでもらえて嬉しかったです。

 

そのあとはみんなでお食事。

フライドチキン、サンドウィッチを食べました。

 

 

 

最後に、ケーキのデコレーション。

ケーキを切り分けて、一人一人デコレーションにチャレンジしました。

みんな食べるのがもったいないくらい可愛いデコレーションをしていて、

オリジナルのケーキをとても美味しそうに頬張る子どもたちの笑顔に癒されました。

 

 

あっという間の2時間でした。

企画に費やす時間も短く、参加者もなかなか集まらなくて心配でしたが、

今年も無事、子どもたちの楽しそうな姿を見ることができてよかったです。

クリスマス会は普段違う教室で勉強している子どもやサポーターの交流の場でもあります。

初めて会った子どもたち同士が仲良くしている姿も微笑ましいものです。

 

今回のクリスマス会が、子どもたちにとって2013年のクリスマスの思い出として長く残ってくれたら何よりです。

企画に携わってくれたサポーターの皆さん、参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

 

(インターン 辻)

 

年内最後の大掃除&おつかれさん会@袋原教室

袋原教室は、本日が年内最後の教室でした。


いつもより少し早めに勉強を終わらせて、お借りしている場所とすらら(eラーニング)用パソコンをみんなで掃除しました!
パソコンチーム、ほうきチーム、机ふきチームに分かれ、日頃の感謝の気持ちを込めてお掃除しました。お掃除の後は、お菓子と飲み物でおつかれさん会が開かれました。…
普段は私語も少なく、全体的に集中力の高い袋原教室ですが、今日の教室にはみんなの笑い声が響きわたっていました。


今年7月教室がオープンしてから約半年、現在では19名の中学生が元気に通ってきています。袋原教室はサポーター数が常に少なく、サポーターの皆さんにはかなりの負担をかけてしまっています。それでも文句の一つも漏らさず多くのサポーターさんがお力を貸して下さいました。
学校の授業が終わってから急いで駆け付けて下さる学生サポーターさん、お仕事が終わってから遠くから駆けつけて下さる社会人サポーターさん、その他オープン当初から袋原教室を支えてきて下さった全ての皆様に感謝いたします

(石塚)

できることにスポットライトをあてる inサリー☆ハウス

 仙台市若林区にあるe教室「子どもの学びの空間 サリー☆ハウス」。

教室運営者のご自宅を学び場として開放している教室です。

 

教室運営者の田村さんは、ご自身の子育ての経験を活かし、

子どもの長所や得意なことをどんどん伸ばしていこうと考えている方。

通っている子どもの中には、学校では問題児として見られている子、

控えめでまわりの子どもたちに圧倒されてしまう子など、

様々な子が通っていますが、サリー☆ハウスに通い始めて、

その子たちの表情がみるみる明るくなってきているのがわかります。

 

中でも中学2年生女子の変化は、とても印象的です。

彼女は、教室スタートから通っている子で、

ご家庭の事情により、今年の春、宮城県に引っ越してきたばかり。

入会当初は、無表情で、質問してもほとんどが「はい・いいえ」の受け答えでした。

引っ越してきたばかりで、気持ちが不安定な中、

インターネット教材「すらら」を使って自学で勉強するのは、厳しいかな・・・と彼女に合うか正直不安でした。

学習時間の長短はありますが、今では週1回学習の定着化がはかれています。

 

 

その彼女が、先日ふとこんなことを話してくれました。

「教室スタート当初は、子どもが増えなければいいと思っていた。

子どもの話し声を聞くのがつらかった。

でも今は、もっと仲間が増えてほしい。ブログで宣伝したり、チラシを配ったら集まらないかなあ」

 話している彼女の目の輝きを見て、出会った当初の彼女とは違っていると感じました。

 

彼女が輝きを取り戻したのは、教室運営者の田村さんや彼女のことを理解し、

支えているサポーターの日々の関わりがあればこそ。

 

彼女に限らず、他の子どもたちにとっても、

サリー☆ハウスは、勉強する場というだけではなく、

「ここにいていいんだよ」という存在承認の場であり、

自分の可能性を確信できる場でもあると感じました。

 

人はできないことが気になり、欠点をクリアするという視点に偏りがちです。

しかし、できることにスポットライトをあてることで、

「案外、自分はいけるかも!」と思うことができ、苦手な事にも向き合える勇気が湧いてくると思います。

 

教室に通ったことで、成績が上がるのもうれしいですが、

それ以上に、子どもたち自身が、自ら考え、行動するというチャレンジングな気持ちを持ってもらえることは、

本当にうれしいことです。

 

来年もサリー☆ハウスの活動が楽しみです。

<先週のクリスマス会で登場した手作りケーキ&スイーツ三連発!幸せでした~>

 

(和田)

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