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活動のご報告

【特集】 Volunteer Interview 第2回 櫻井愛美さん、六角美紅さん

-まずは、2人が大学で学んでいることを教えてください。

 

六角:小学校の先生になるために、教科の指導法や児童心理などについて勉強してます。
 
櫻井:私は、小学校の勉強と合わせて、乳幼児心理など幼児教育についても学んでいます

 

-2人とも、小学校の先生を目指しているんですね。先生になろうと思ったキッカケは?

 

六角:小さい頃から漠然と学校の先生になりたいという気持ちがあったんですけど、「先生になろう」と決めたのは高校生のとき。陸上部の先生が、自分の可能性を引き出してくれた経験が大きいです。学業の成績や身だしなみに厳しい先生で、「すべて全力でやれ!死なないから」って言われたこともありました(笑)。でも、自分をよく見てくれていて、的確にアドバイスをしてくれる先生でした。おかげで部活の成績もグングン伸びたんです。その先生のように、子どもの可能性を引き出せる先生になりたいなって。
 
櫻井:私は、小学生のときにイジメで悩んでたんです。なんでイジメられたのか、理由はよくわからないんですけど。それで、学校で配ったアンケートに正直に「イジメられてます」って書いたら、それを見た先生が大丈夫か?って、色々とサポートしてくれました。ちゃんと自分のことを見てくれてるんだな、と安心したことを覚えてます。自分が先生になったら、イジメられている子どもの心に寄りそえるんじゃないかと思って、先生になろうと思いました。

 

-恩師といえる先生との出会いが影響してるんですね。その後、2人とも大学に進学して、ボランティアをすることになったキッカケはなんですか?

 

櫻井:大学の2つ上の先輩から、教員採用試験の合格体験談を聞く機会がありました。その先輩がアスイクでボランティアをしていた経験を話されてたんです。「ボランティアを通して、自分が変われた」という言葉にひかれました。変われたって、どういうことだろう?って。
 
六角:私もその場にいました。もともと、大学生になったらボランティアをやりたいという気持ちが強かったんです。子どもが好きだし、先生になるっていう目標もあったので、やってみたいなって。
それまでもボランティアはやりましたけど、児童館などで単発のものがほとんどでした。帰り道に「もっと、こうすればよかったね」とか、「もっと子どもと仲良くなれたな」とか、一緒に行った友達と話すんですけど、単発だと反省だけ残ってしまってました。だから、長期的に子どもと関われるボランティアはいいなと、思いましたね。

 

-帰り道にそんな反省会をするんだ。マジメですね(笑)。

 

櫻井:私ももともとボランティアをやりたいと思ってました。ボランティアっていう言葉自体は、そんなに特別なものじゃなかったですね。中学生のときから、学校でやるボランティアにも参加してましたし、実家が塩釜なんですけど、震災後にはドロ掻きのボランティアもやってました。やっぱり、誰かから「ありがとう」と言われるのって、素直にいいなと思います。

 

 

-でも、実際にアスイクのボランティアに参加するときに、不安とか迷いとかはなかったんですか?
 
六角:もちろん、ありました。知らないところに参加するという不安ですかね。溶け込めるかな、とか。あとは、ちゃんと教えられるかなって。私、すごく不安症なんです(笑)。
はじめて活動場所に行ったときは、イメージよりも温かくて、アットホームな感じでした。でも、やっぱり子どもたちともカベがあって、この人誰だろうという不思議な顔をされまして。どうやって距離を縮めていこうか、不安な部分もありました。
 
櫻井:私も活動に参加し始めてから、教え方とか、接し方がこれでいいのかな、と迷っていました。

 

-そういう活動に参加してからの不安とか悩みって、どうやって解消されていったんですか?

 

櫻井:毎回の活動後にボランティア同士で振り返りをしているんですけど、自分が疑問に思ったことを出すと、他のボランティアから「こうしたらいいんじゃない」とアドバイスしてもらえるのが大きいですね。

 

-櫻井さんが参加している拠点は、毎回振り返りが白熱してますよね。1時間ぐらいやってるときもあるんじゃない? 傍から見てて、負担じゃないかなって気になってましたけど。

 

櫻井:全然苦痛じゃないですよ。むしろ、振り返りが濃いからストレスをためずに続けられていると思います。
 
六角:振り返りでは、担当している子どもだけじゃなくて、拠点の子ども全員のことをみんなで考えられるのがいいと思います。そうやっていくと、拠点で一体感が生まれますし、私自身も充実した気持ちになります。

 

-お話を伺って、振り返りって大切な時間なんだなと改めて実感させてもらいました。六角さんから充実感という言葉がありましたけど、ボランティアをしていて、一番嬉しかったエピソードを教えてもらえますか?

 

櫻井:教育実習で活動をお休みしていた時期があったんですが、実習が終わって復帰した時に、「あ、来てくれたんだ」と子どもが笑顔で声をかけてくれたことです。しばらく会ってなかったので、もしかしたら忘れてるかなという不安もあったんですけど。
 
六角:エピソードじゃないですけど、やっぱり子どもが楽しそうにしている様子を見たり、全然集中力のなかった子どもが集中できるようになったり、子どものいい変化を感じられたときは嬉しいです。

 

-2人から見て、アスイクの活動に参加している子どもたちの特徴とか、印象はありますか?

 

櫻井:傷ついてたり、心を開いてくれないんじゃないかなという先入観はありました。実際、子どもたちを見ていて多少はそう感じることもあります。
だからこそ、私は子どもに寄りそうことを大切にしたいです。寄りそうというのは、話をよく聞いたり、ちょっとした会話の中から気持ちをくみ取るような関わり方だと思ってます。それと、子どもから聞いたことを、たとえば教材の作り方に反映させたり、きちんと行動につなげていくことが大事。
中には自分のことをなかなか話さない子どももいますけど、そういうときは私から自分のことを話すようにしてます。「今日、こういうことがあったんだよ」とか。そうすると、だんだん打ち解けて子どもの方から話してくれるようになりますね。
 
六角:私は、子どもによって全然違うな、という印象をもってます。時々集中できなかったり、元気だったり、静かに学習の準備を始めたり。
最初のうちは、そういう子どもたちを教え導く存在にならなければいけないのかな、お話する内容も学校に関係することじゃないといけないのかなと思ってました。でも、他愛のない話をする方が打ち解けられるって思うようになりましたし、子どもとボランティアは上下関係じゃないんだなとも感じるようになりました。子どもが頑張るから自分も頑張ろうって思えます。

 

-僕たちは、よく「寄り添う」という言葉を使いますけど、それってちょっとした会話から気持ちをくみ取る関わり方だとか、教え導くような上下の関係じゃないって2人の言葉は、すごく参考になりました。ところで、「ボランティア」に対する印象の変化はありましたか?

 

櫻井:ありますね。最初はもっと堅苦しいものという印象がありました。だから、ボランティアに参加しようという一歩が踏み出しにくかったです。でも、実際はいい意味で自由だな、と感じています。どうしたらいいのか、自分で考えて工夫できる余地がたくさんあるなって。だから大変なところももちろんあるんですけど、それがあるからやりがいにつながっていると思います。
 
六角:私も、ボランティアって決められた枠があるのかなと思ってましたけど、いろんな考え方をもった人たちが、自分たちで考えて行動できる自由さがあるんだなと感じるようになりました。だから、さっきお話した振り返りの時間は、他の人のやり方とか考え方を学ぶために大事だと思います。

 

-じゃあ、最後の質問です。2人は教師を目指していますが、教師になるためにアスイクでのボランティアはどう役立っていると感じていますか?

 

六角:そうですね。学校で学んだことをボランティアでも出していこうと思ってましたけど、やっぱり机上の空論じゃダメだなと感じました。目の前にいる子どもがつまづいているときにうまく伝えられなかったり。教師になるために、実践的な勉強になっていると思います。
それから、大学以外の人と関わる機会も増えて、視野が広がったとも感じます。大学生だけじゃなくて、社会人の人もいますし。あー、こういう面白い人がいるんだって。
 
櫻井:特定の子どもと深くかかわることで、自分自身を振り返るキッカケを与えてもらってるなと感じています。たとえば、子どもへの教え方とか、会話の進め方とか。さっきもお話しましたが、それを自分ひとりで考えるんじゃなくて、他のボランティアの方から参考になるコメントをもらえるので、気づきが多いですね。教師になるためにも、色々とプラスになっていると思います。

(聞き手:大橋)


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