社会福祉法人 明日育福祉会アスナビ

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2016.08.23 活動報告

アスイク活動のいま(岩沼市)~新人さんいらっしゃい~

みなさまこんにちは。
岩沼市学習支援コーディネーターの鈴木篤です。
蒸し暑い日が続いていますね。
 
お盆休み期間が終わり、夏休みも終盤戦。
涼しい顔で宿題を済ませている子ども、宿題を終わらせようとがんばる子ども、
そして宿題が終わっていなくとも涼しい顔をしている子どもと、実に様々に分れています。
 
さて、岩沼教室には、この夏を通してたくさんの子どもたちが新しく入ってきてくれています。
 

↑画伯作「フェニックス」。前衛的…?

↑画伯作「フェニックス」。前衛的…?


 
一心不乱に学習ソフト「すらら」に取り組む男の子、
お話しをしながらも夏休み明けのテストに向けて
大量のワークをこなす女の子、
早々に学習を済ませ、おしゃべりしながら絵を描く画伯…
 
当然、子どもごとに必要としていることは異なり、
新人さんたちの過ごし方にも違いが出ます。
 
 
 
 
 
中でも、ひときわイキイキとした表情を見せてくれているのが、中学2年生のEくんです。
彼はいつもニコニコと元気に、丁寧な言葉づかいで話をしてくれますが、
臆病なところもあって、教室に来ることすらも少しためらっていたようです。
 
また、勉強は苦手で、自力で問題を解くのは難しいため、
ひとりではなかなか学習には手を付けづらいタイプです。
 
今岩8-2

↑はにかむ亀松さんの図。


 
そんな彼が、ある日教室に着くとすぐに「あの女の先生いますか!?」
と声をかけてくれました。
この時点で笑顔MAXです。
 
そして教室に入り、スタッフの亀松さんにご対面した瞬間に、
笑顔100%から120%に上昇…っ!
 
夏休みの宿題を取り出して、亀松さんにイキイキとお話をしながら、
ゆっくりとペンを進めている様子が見られました。
 
亀松さんは、Eくんと初めて会った時から、ゆっくりと話を聞いて、
優しく勉強を教えて、
少し宿題が進むたびに「ここまでできたなんて、すごい進歩だね!」
と励ましてくれています。
 
だからこそでしょう。この日、Eくんは亀松さんに対し、意気揚々とこのように言っていました。
 
「前回の教室がとても楽しくて、それを思い出して昨日も家で一人で勉強したんです!」
 
彼が自分で取り組んだ学習の内容が、もしズレているものだったとしても、
実際には学習内容が定着しなかったとしても、それは今の彼にとっては何の問題でもありません。
 
私は、彼がスタッフの言葉で勇気づけられて「できる事をやってみよう」と思えたこと自体を、
何よりも嬉しく感じています。
 
そして、Eくんがそう思えたのは、亀松さんと、亀松さんをはじめとするスタッフがつくる教室に
安心感を抱いてくれているからなのだと思います。
 
「誰かと比べられるのではなく、やったこと、できたこと、できなかったことを肯定してもらえる安心」
子どもによって必要としていることや必要なサポートのかたちは異なるとはいえ、
この安心だけはみんなに感じてもらえるように、スタッフ一丸となってこれからも教室づくりを続けていきたいです。
 
(鈴木篤)

 

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