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団体からのお知らせ

【特集】学習支援スタッフ Interview 第1回 鈴木加奈子さん

インタビュー1702鈴木さん1 (2)

新しいことを始めたい、新しい世界に行きたい!

‐鈴木さんは現在学習支援スタッフとして活躍していますが、以前はボランティアですよね?

はい。ボランティアを7か月間して、そこから声をかけてもらってスタッフ(アルバイト)になりました。
今は他の飲食店のバイトと掛け持ちをしています。

アスイクって教室があまりないのかなと思っていたら、家のすぐ近くに実はあって(笑)。
今は週に2回、大学から家に帰ってきて、そこから自転車で通っています。

‐それはラッキーでしたね!大学ではどんな勉強をしているんですか。

法律の勉強をしています。
法律の中でも、2年生はまだゼミがないので、色々な法律を学んでいるんですが、3年生になったら法哲学というものをやります。

大学に入るまでは労働基準監督官というブラック企業などを取り締まる職業に憧れて、法律の道に進むつもりでいました。
「めっちゃやりたい!」と思っていたんですが、いざ大学に入ったら国家公務員になることの難しさをだいぶ早い段階で知ってしまい断念しました。
大学に入って早々目標を見失って、何かやりたいなと思っていたらアスイクを見つけました。

‐家庭教師って選択肢はなかったの?

正直、お金をもらってガッツリ教えられるほど自信もなかったんですよね。正直そこまではできそうにないなって。

‐法律関係を目指していたのに突然「子ども」ってキーワードが出たのはどうして?

人と関わりたいなと思っていたんです。ご老人か子どもか悩んで。
どっちがいいかなって思った時に、元気をもらえるしかわいいから子どもにしました。

‐確かに、元気もらえますよね!分かります(笑)。人と関わりたいなって思った理由も聞いていいですか。

私、一時期あることで夜も眠れないくらい最強に悩んでまして、それで9~11月の途中まで本当に外出することが嫌になってたんです。

大学とかバイトとか必要最低限のこと以外、外出しなかったんです。
その悩みのせいで大学もバイトも本当に行きたくなくて、ずっと家にいたい、引きこもりになりたいと思ってました。
鬱々とした気持ちで大学行って、授業終わったら速攻で家に帰って、友達からのお誘いも断りがちになってしまって。

バイトもシフトを出来る限り削ってもらったりして、極力、人と関わるのを避けてました。
でもそんな生活を約2,3か月続けてると精神的にきつくなって、人と関わりたくないと思ってたけど、
それが自分にとってマイナスにしか働かないって気づいたんです。

人と関わりたくないけどやっぱり本当は関わりたいってずっと葛藤してました。
もともと悩む前は家にいるより外にいることの方が多い生活だったので、このままじゃだめだ、新しいこと始めたい!と思って色々探しました。

アスイクを知ったのも何かの縁かなと思って、せっかくボランティアとして関われるならボランティアで活動しようと思いました。

‐そんなことがつい1年くらい前にあったなんて、今の鈴木さんからは想像ができないです。ボランティアをしようって思ったのはどんな気持ちからですか?

うまく言えないけど、新しい世界に行きたかったんです。バイトと大学と家を往復するだけの生活で「これではだめだな」って。
新しいことがしたかったんですよね。

‐新しい世界!なんだかいい響きですね!実際にやってみてどうでした?

最初の頃は教室に大人が多くて、子どもが少なかったので、正直自分がいかなくても教室が成り立つのではないかと思ってました。
それでも1回始めたからちゃんと続けてみようと思って週に2回継続しました。

インタビュー1702鈴木さん2‐続けてくれて本当によかった!今はどうですか?

今は、子どもも少ないけど大人も少ないので、自分がいかなきゃなと。
3月に学生スタッフの卒業、就職の都合で、大人の人数がぐっと減って環境がガラッと変わりました。

4月からは慣れたということもあるし、大人が減ったこともあると思うんですがその頃にはもうアスイクが自分にとっての居場所になっていました。
いかなきゃっていう義務感よりは「あ、今日アスイクだ、行こ!」ってなってます。

‐人と関わりたいという思いに対して、アスイクは応えられている?

はい!アスイクでは中学生とお話することはもちろん、
ほかのスタッフさんやボランティアさんなど幅広い年齢層の方々ともお話できるので、私にとってとても良い環境です。

普段、大学内だけで過ごしているとそのような環境はないので、違う年代の方々とお話することは刺激になり、ためになるし、何より楽しいです。
悩みも人と関わること、つながることで解決するきっかけが掴めると思ってます。人との関わりやつながりはこれから生きていく上でも大切にしようと思っています。

子どもに対して対等の関係を意識

‐アスイクの行動指針の中に「参加者自身も楽しんでね」っていうのがあるんですけど
そのあたりはどうですか?

だいぶ楽しんでます(笑)。ささいなことで毎日喜びを感じます。
名前を呼ばれたりとか、似顔絵を描いてくれたりとか、一日の楽しかったこと、悲しかったことを話してくれたり、それが本当に嬉しいし楽しいです。

‐子どもと接する上で工夫していることとか、大事にしていることってありますか?

しいて言うなら対等の関係、ですかね。私がただ先に生まれただけなので・・(笑)。
横の関係になれるようには意識していますね。そうすることで子どもたちとフラットに話せるような気がします。

‐それって入るときから意識していたの?

正直、入ってすぐのころは何にも考えていませんでしたが、アスイクで子どもとかいろいろな大人と接しているうちにそういう考えが身に付きました。

‐入って変わったなと思うことってありますか?

なんでしょうね・・・。周りを見るようになったかもしれません。
例えば、子どもがたくさんいて、教室に私一人だったら、この子にはこうしよう、あの子にはこうしようとか考えるようになりました。

実生活では客観的に物事を見れるようになりましたね。人の行動とか気持ちとか、見た目じゃなくて内面を観察するようになりました。

‐それってすごい変化ですね。主体的に考えながら活動していただいている印象がありますが、活動の中で悩んだことってありますか?

私、結構自己主張ができなくて、勉強をしなよって子どもに言わなきゃいけない場面でもあまり強くいけないんです。
それで自分が嫌になったことはありました。でももう一人のスタッフさんが私とはタイプ的に違うので相談したり分担したりして解決してきました。

‐消極的で自己主張できない人も、スタッフとかボランティアってできるかな。

できます。私ができるから!(笑)
今もなかなか子どもにうまく話しかけたり、促したりできません。
もう少しでもう一人のスタッフさんが就職のためにいなくなってしまうので、正直自分でどうにかしなきゃって思ってます。
今後は可能な限りうまく導けるようにがんばれたらなと思います。

‐参加して1年ちょっと経ちますが、ボランティアに対して何か意識の変化ってありますか?

ボランティアっていうと無償の奉仕、いい人、意識高そうとかっていうイメージがありますよね。だからこそ、なかなか踏み出せない人がたくさんいるんだと思います。私もそういうイメージでした。

アスイクでボランティアするまでは自発的にボランティアしたことはないです。小学生のときの地域のゴミ拾いくらい(笑)。
ボランティアしてると言ったら「偉いね、よくできるね」「意識高い系かよ(笑)」などと言われたこともあります。

私は特別意識が高いわけでもなく、偉いわけでもありません。
みんな楽しいことはやりたいと思いますよね。私にとってそれがアスイクだっただけなんです。
実際にボランティアをしていて、ボランティアしてるっていう感覚はないです。
「~してあげる」っていう優越感ではなくて、自分も一緒に楽しい時間を過ごしてる感覚です。

アスイクの活動が生活の一部に

‐今アスイクとバイトの両立ってどうやってやってますか?

曜日をずらしています。バイトとアスイクで週2回ずつですね。
パラグライダーのサークルを去年までやってたんですが、やりきっちゃったのでやめました(笑)。

‐バイトとの両立って大変じゃないですか?

大変だと思うことは・・あります。

‐私が聞くのもなんですが、それでも続けているのはなぜですか?

アスイクを続けているモチベーションは、アスイクの活動が生活の一部になってるからですかね。

始めたときは、自分は必要とされてないんじゃないかと思いながらも、とにかく1回始めたからには中途半端に投げ出したくないなと思って参加してました。
意気込んでたというか、気張って肩の力が入ってたというか、そんな感じでした。

私は全然話上手ではなくて、むしろ口下手な方だし、勉強を教えるのも得意ではありません。
でも参加してるうちに中学生(あとスタッフさんやボランティアさん)ともだんだん打ち解けるようになって、一緒に勉強したり、真面目な話から恋愛の話までいろんな話をしたり、それが嬉しかったし、楽しかったんですね。
そしていつの間にか生活の一部になってました。

仙台から山形の大学に通って、バイトもしてアスイクにも参加して…これ一見すごい大変そうに見えますよね(笑)でも思いの外そうでもないです。
今までは仙台から山形まで通ってるしと自分に言い訳してたんですけど、この生活をしていて、時間は作ろうと思えばいくらでもあると今では思えるようになりました。

アスイクの活動ってもうひとつの方のアルバイトでは絶対に経験できないことだし、気づかされることや学びが多いので続けているというのも続けられる理由だと思います。

‐鈴木さんにとってアスイクってどんな存在?

居場所であり、楽しいところであり、落ち着くところ。私、ここにいていいんだ!って。
子どもたちの居場所づくりもしているんですが、私にとっての居場所にもなってますね。

‐興味のある方に一言ください!

こんな言い方していいのかわからないんですが、アスイクには正直気軽な感じで来てます。
バイトって感じが全くしていなくて。周りみんな「今日バイトやだー」って言ってる中「あ!今日アスイクだ♪」って私だけなってるんです(笑)。

私は大学で教育系を学んでるわけでも教員志望なわけでもありませんが、アスイクに参加しています。
ボランティアに参加する理由は人それぞれで、立派な理由なんてなくていいと思います。
教育を学んでなくても教員志望じゃなくてもいいんです!
私の場合はただ単に、子どもとふれ合いたいとか、人と関わりたかったからです。

新しい環境に飛び込むのは怖いと思います。本当に恐怖。
私も参加する前は不安でアスイクのHPとか何回も読み漁ってすーっごい調べてました(笑)。
参加するか迷ってる人は迷ってる時間が本当にもったいないと言いたい。

自分にも言えることですが、やりたいと思ったら行動してみるのがイチバンだと思います。迷ってるときはボランティアをして「自分に何のメリットがあるか?」とか「ボランティアする時間あったらアルバイトしてお金稼ぎたい」とか色々考えると思うけど、やってみないと分からないことは山ほどあります。ちょっと勇気出せば何かが大きく変わるかもしれません

(聞き手:今井)

インタビュー1702鈴木さん3


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