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代表メッセージ

私がこの事業を起ちあげたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がキッカケでした。たくさんの子どもたちが避難所での生活を強いられ、学校がいつ再開されるかもわからない。もしこの状態が続けば、大勢の子どもたちが日常の生活から取り残されてしまうのではないか。そして、この状況を目の当たりにして何もしなければ、この先の人生、ずっと後悔しつづけるのではないか。

知りあいをつてにわずか4人のボランティアに集まっていただき、仙台市内のある避難所のロビーで、最初の学習サポートを開催したのが4月3日。実は、避難所を運営する人、保護者、ボランティア、そして子どもたちからも、歓迎されているとはいい難い反応でした。もしかすると、私がやろうとしたことは独りよがりだったのではないか。そんな不安の中での出発。しかし、最初の学習サポートが始まった瞬間、参加してくれた4人の子どもたちがパッと笑顔になり、帰りがけには「また来てね」と声をかけてくれました。

その後、仙台市、石巻市、亘理町、多賀城市の避難所に、たくさんのボランティアと訪問。避難所が閉じた後も、仮設住宅やみなし仮設の子どもたちを対象とした居場所づくり・学習サポートを4年半以上にわたってつづけてきました。

このような活動をつづける傍ら、被災された保護者、子どもたちにヒアリング調査を行ない、2011年12月に「3.11被災地子ども白書」を刊行。震災以前から生活困窮、孤立、複合的課題を抱えた人たちが取り残されていく状況や、被災された方々が周りから「義援金をもらってずるい」といった偏見、スティグマに晒され、ますます孤立していく様子などが明らかになりました。震災がそれ以前から拡大していた貧困問題を浮き彫りにしたというのが、東日本大震災の一つの側面だったと思っています。

この調査を契機に、自分たちの活動を一時的な被災者支援で終わらせてしまうのではなく、震災によって顕在化した貧困問題に取り組み、「生きづらさを抱えた子どもたちがよりよく生きられる、震災後の社会を築く」というミッションが生まれました。

それ以降、自治体や民間企業などとの協働事業を起ちあげ、受益者数、事業に関わる仲間も年々増え続けています。どの事業にも根底にあるのは、私たちが担っているのは「かわいそうな子どもたちへの支援」ではなく、自分たちが生きやすい社会を築くための事業であり、個々の人間に問題を見出すのではなく、困難を抱えていてもそれが問題にならない社会を築いていこうという視座です。

だからこそ、私たちは社会課題とさまざまな主体を結びつける役割を大事にし、さまざまな主体と協働しながら進んでいきたいと考えています。

特定非営利活動法人アスイク 代表理事 大橋雄介

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