2013.12.25 活動報告
できることにスポットライトをあてる inサリー☆ハウス
仙台市若林区にあるe教室「子どもの学びの空間 サリー☆ハウス」。
教室運営者のご自宅を学び場として開放している教室です。
教室運営者の田村さんは、ご自身の子育ての経験を活かし、
子どもの長所や得意なことをどんどん伸ばしていこうと考えている方。
通っている子どもの中には、学校では問題児として見られている子、
控えめでまわりの子どもたちに圧倒されてしまう子など、
様々な子が通っていますが、サリー☆ハウスに通い始めて、
その子たちの表情がみるみる明るくなってきているのがわかります。
中でも中学2年生女子の変化は、とても印象的です。
彼女は、教室スタートから通っている子で、
ご家庭の事情により、今年の春、宮城県に引っ越してきたばかり。
入会当初は、無表情で、質問してもほとんどが「はい・いいえ」の受け答えでした。
引っ越してきたばかりで、気持ちが不安定な中、
インターネット教材「すらら」を使って自学で勉強するのは、厳しいかな・・・と彼女に合うか正直不安でした。
学習時間の長短はありますが、今では週1回学習の定着化がはかれています。
その彼女が、先日ふとこんなことを話してくれました。
「教室スタート当初は、子どもが増えなければいいと思っていた。
子どもの話し声を聞くのがつらかった。
でも今は、もっと仲間が増えてほしい。ブログで宣伝したり、チラシを配ったら集まらないかなあ」
話している彼女の目の輝きを見て、出会った当初の彼女とは違っていると感じました。
彼女が輝きを取り戻したのは、教室運営者の田村さんや彼女のことを理解し、
支えているサポーターの日々の関わりがあればこそ。
彼女に限らず、他の子どもたちにとっても、
サリー☆ハウスは、勉強する場というだけではなく、
「ここにいていいんだよ」という存在承認の場であり、
自分の可能性を確信できる場でもあると感じました。
人はできないことが気になり、欠点をクリアするという視点に偏りがちです。
しかし、できることにスポットライトをあてることで、
「案外、自分はいけるかも!」と思うことができ、苦手な事にも向き合える勇気が湧いてくると思います。
教室に通ったことで、成績が上がるのもうれしいですが、
それ以上に、子どもたち自身が、自ら考え、行動するというチャレンジングな気持ちを持ってもらえることは、
本当にうれしいことです。
来年もサリー☆ハウスの活動が楽しみです。
<先週のクリスマス会で登場した手作りケーキ&スイーツ三連発!幸せでした~>
(和田)