2013.12.09 活動報告
みやぎ生協と共催でシンポジウムを開催しました。
12月7日(土)に、みゃぎ生協、パーソナルサポートセンター、ワンファミリー仙台との共催で
『「宮城・仙台における生活困窮者支援を考える」講演とシンポジウム』を開催しました。
会場には、およそ90名の参加者が集まりました。
市内で困窮者支援に関わる方々、行政職員に加えて、隣県の岩手県からも。
この日は、奇しくも国会で生活困窮者自立支援法が成立した翌日。
おそらく、全国に先駆けてのシンポジウムとなったと思います。
第一部では、新法の制定にも関わられたみずほ情報総研の藤森さんが講演。
賛否両論が渦巻くこの法律が掲げようとしたそもそもの理想、制度の内容、運用上の課題などについて
お話しいただきました。
お話の中でも興味深かったのは、「地域づくりの視点が弱くなってしまっている」という投げかけ。
様々な主体が地域のネットワークの中で複雑な問題を抱えた困窮者を支え合い、伴走していける地域そのもの
をつくらなければならないというお話は、現場で活動している私たちも日々痛感していることです。
第2部では、岩手大学の藤原先生をコーディネーターに迎え、仙台市社協、仙台市消費生活センター、
パーソナルサポートセンター、ワンファミリー仙台、みやぎ生協、アスイク、それぞれから活動内容と
現場での課題、連携の必要性について情報提供を行ないました。
新法がこれからの日本社会を支えるセーフティネットづくりにつながるか、
あるいは反対派の懸念するような水際作戦、労働者搾取を助長してしまうのか、
まさに現場のチカラ、市民のチカラが試される時期にあります。
震災の痛みを抱える仙台から、全国に範となるような事業が立ち上がることに、
私たちも微力ながら貢献していきたいと、改めて感じた時間でした。