レポート[活動のご報告]

「第16回 ボランティアフォーラム」に登壇しました。

 2月11日に仙台市社会福祉協議会の主催で開催された「ボランティアフォーラム」にパネラーとして登壇しました。

 仙台は、観測史上最大の大雪がまだ融けきらず、文字通り「お足元の悪い中」でしたが、

定員を上回る200人以上の方がご来場くださったようです。

 

私は、第2部のパネルトークでプレゼンさせていただきました。

団体の立ち上がりから、いまに至るまでの経緯や活動内容。

今回のテーマである‟ボランティア”について、実際に参加しているサポーターたちの声も織り交ぜながら、

「世のため人のため」という動機より、むしろその人なりの超個人的な動機をもっていて欲しいこと、

ボランティアを安価な労働力として捉えるのではなく、どう個々人にチカラを発揮してもらえるか、

そのための場づくりを行なうのが組織の役割であることをお伝えしました。

 

 
個人的に興味深かったのは、第1部で東北大学加齢医学研究所の杉浦准教授がお話された「脳科学の世界から見る
ボランティア活動」。
 
脳科学の先生にボランティアを語ってもらうなんて、仙台市社協さんもチャレンジングですね。
というのは余談ですが、杉浦先生は、今回の震災で寄付行為をした大学生とそれ以外の大学生の比較分析を実施。
 
それによると、「社会規範」が動機となった人たちは一過性が強く(1年後には脳のやる気スイッチが元の水準に)、
「自己関連性」が動機となった人たちは持続性があった(1年後も変化なし)という面白い結果が。
 
最近、ボランティアを希望される方に、昔自分も苦労してきたという当事者性をもった人たちが増えているのですが、
そのような実感値と近いものがこの調査結果に表れていた気がします。
 
その他、仙台市内で高齢化率がダントツの鶴ヶ谷団地で住民グループによる活動をされている、つるがや元気会の
菅原会長、震災後に地域住民や企業と一緒にさまざまな活動を展開された鶴巻児童館の志賀館長のお話も伺い、
私も知らなかった地域の実情や取り組みを勉強させていただきました。
 
(大橋)

サポーター研修会~子どもがどんどん話したくなる!安心できる声がけ・質問力を磨く~

 2月9日(日)に、サポーター研修会を開催しました。

前日から、雪がしんしんと降り積り、交通網がマヒしている中ではありましたが、

14名のサポーターが来てくださいました!ありがとうございます!

 

さて、今回のサポーター研修会も、子どもとの信頼関係をより深めるためのコーチング研修。

講師は、アスイクのコーチングハンドブックの監修をしてくださった

有限会社アライブ・ワンの後藤美香先生です。 http://alive-one.com/

 

前回「褒める、叱る」をテーマに「伝える」コミュニケーションを学びましたが、

今回は、子どもから「引き出す」コミュニケーションを学ぶプログラムにしました。

伝えることも大切ですが、子どもが放った言葉を、しっかり受け止め、さらに引き出していきたいですね。

 

 演習に入る前に、各自活動の現状の振り返り。

日々の活動でうまくいっていること、課題と思っていることを出し合いました。

●うまくいっていることについて

「子どもが笑顔で帰っていく」 「1人ひとりに合わせた学習目標を子どもと話しながら立てている」

「その子の好きなものと学校の勉強を結びつけて、勉強の時間へ移している」

「イライラした気持ちを溜めこまず、サポーターに話せる場となっている」

●課題と思っていることについて

「集中力の持続」 「話が盛り上がりすぎて、おさめるのが難しい」

「反応の少ない子への対応」など・・・。

 

サポーターの皆さんが、毎回の学習会でしっかり子どもと向き合っていることがわかりますね。

拠点は違えど、共感する部分が多いようで、「うんうん」「そうそう」という声が各グループから聞こえてきました。

 

現状を振り返ったところで演習スタート!

 今回、参加のサポーターの多くの方が学びや気づきがあったとアンケートに書いてくださった

「キーワードを聴く」と「肯定質問」をご紹介させていただきます。

 

まず「キーワードを聴く」について。

相手が本当に話したい、聞いてもらいたいことを聴く演習。

3人グループになり、1人1分間で最近の出来事などを話し、

聞いてほしいポイントを見つけて、話してくれた人に伝えるという演習です。

やってみると結構難しいもの。

 

やってみて感じたことは、事実よりも気持ちを聞いてほしいということと伝える時はシンプルに。

長いと何を聴いてもらったのかわからなくなりますね。

 

続いて「肯定質問」について。

肯定的な表現で相手にやる気を引き出す質問の仕方です。

 

例えば、計算問題をしていて途中でとまっていた場合、

「どこがわかんないの?」と否定で質問されると、

「自分はわかんないんだ」とできないことに焦点があたり、苦手を学習してしまいます。

しかし「どこまでわかったの?」と肯定で質問されると、

「ここまではわかった」と自分のできている部分も見ることができ、

あと一歩、正解までたどりつきたいと前向きな気持ちになります。

(できたところを説明している間に、自分で答えを導き出せた・・・なんてことも

経験された方はいるのではないでしょうか)

ちょっとした質問の仕方で引き出されるものや相手が受け止めることが違ってくることを学びました。

普段の自分の質問の仕方を振り返ることができたと思います。

 

最後に研修会を受けた感想をいくつかご紹介します。

「話のキーワードを聞こうと、普段から心がけているものの、子どもの話を聴いていて、

キーワードを外してしまうことがしばしばあるので、もっと意識したい」

「ディスカッションの時間が豊富で、勉強になると同時に、とても刺激になりました」

 

活動以外にも取り入れたいと感想を書いてくださった方もいました。

日常に「キーワードを聴く」「肯定質問」「リフレーム」などを取り入れたら

見える景色がさらに明るく見えますね。

最後になりましたが、今回も講師をしてくださった後藤先生!本当にありがとうございました!

 (和田)

 

【特集】 Volunteer Interview 第2回 櫻井愛美さん、六角美紅さん

-まずは、2人が大学で学んでいることを教えてください。

 

六角:小学校の先生になるために、教科の指導法や児童心理などについて勉強してます。
 
櫻井:私は、小学校の勉強と合わせて、乳幼児心理など幼児教育についても学んでいます

 

-2人とも、小学校の先生を目指しているんですね。先生になろうと思ったキッカケは?

 

六角:小さい頃から漠然と学校の先生になりたいという気持ちがあったんですけど、「先生になろう」と決めたのは高校生のとき。陸上部の先生が、自分の可能性を引き出してくれた経験が大きいです。学業の成績や身だしなみに厳しい先生で、「すべて全力でやれ!死なないから」って言われたこともありました(笑)。でも、自分をよく見てくれていて、的確にアドバイスをしてくれる先生でした。おかげで部活の成績もグングン伸びたんです。その先生のように、子どもの可能性を引き出せる先生になりたいなって。
 
櫻井:私は、小学生のときにイジメで悩んでたんです。なんでイジメられたのか、理由はよくわからないんですけど。それで、学校で配ったアンケートに正直に「イジメられてます」って書いたら、それを見た先生が大丈夫か?って、色々とサポートしてくれました。ちゃんと自分のことを見てくれてるんだな、と安心したことを覚えてます。自分が先生になったら、イジメられている子どもの心に寄りそえるんじゃないかと思って、先生になろうと思いました。

 

-恩師といえる先生との出会いが影響してるんですね。その後、2人とも大学に進学して、ボランティアをすることになったキッカケはなんですか?

 

櫻井:大学の2つ上の先輩から、教員採用試験の合格体験談を聞く機会がありました。その先輩がアスイクでボランティアをしていた経験を話されてたんです。「ボランティアを通して、自分が変われた」という言葉にひかれました。変われたって、どういうことだろう?って。
 
六角:私もその場にいました。もともと、大学生になったらボランティアをやりたいという気持ちが強かったんです。子どもが好きだし、先生になるっていう目標もあったので、やってみたいなって。
それまでもボランティアはやりましたけど、児童館などで単発のものがほとんどでした。帰り道に「もっと、こうすればよかったね」とか、「もっと子どもと仲良くなれたな」とか、一緒に行った友達と話すんですけど、単発だと反省だけ残ってしまってました。だから、長期的に子どもと関われるボランティアはいいなと、思いましたね。

 

-帰り道にそんな反省会をするんだ。マジメですね(笑)。

 

櫻井:私ももともとボランティアをやりたいと思ってました。ボランティアっていう言葉自体は、そんなに特別なものじゃなかったですね。中学生のときから、学校でやるボランティアにも参加してましたし、実家が塩釜なんですけど、震災後にはドロ掻きのボランティアもやってました。やっぱり、誰かから「ありがとう」と言われるのって、素直にいいなと思います。

 

 

-でも、実際にアスイクのボランティアに参加するときに、不安とか迷いとかはなかったんですか?
 
六角:もちろん、ありました。知らないところに参加するという不安ですかね。溶け込めるかな、とか。あとは、ちゃんと教えられるかなって。私、すごく不安症なんです(笑)。
はじめて活動場所に行ったときは、イメージよりも温かくて、アットホームな感じでした。でも、やっぱり子どもたちともカベがあって、この人誰だろうという不思議な顔をされまして。どうやって距離を縮めていこうか、不安な部分もありました。
 
櫻井:私も活動に参加し始めてから、教え方とか、接し方がこれでいいのかな、と迷っていました。

 

-そういう活動に参加してからの不安とか悩みって、どうやって解消されていったんですか?

 

櫻井:毎回の活動後にボランティア同士で振り返りをしているんですけど、自分が疑問に思ったことを出すと、他のボランティアから「こうしたらいいんじゃない」とアドバイスしてもらえるのが大きいですね。

 

-櫻井さんが参加している拠点は、毎回振り返りが白熱してますよね。1時間ぐらいやってるときもあるんじゃない? 傍から見てて、負担じゃないかなって気になってましたけど。

 

櫻井:全然苦痛じゃないですよ。むしろ、振り返りが濃いからストレスをためずに続けられていると思います。
 
六角:振り返りでは、担当している子どもだけじゃなくて、拠点の子ども全員のことをみんなで考えられるのがいいと思います。そうやっていくと、拠点で一体感が生まれますし、私自身も充実した気持ちになります。

 

-お話を伺って、振り返りって大切な時間なんだなと改めて実感させてもらいました。六角さんから充実感という言葉がありましたけど、ボランティアをしていて、一番嬉しかったエピソードを教えてもらえますか?

 

櫻井:教育実習で活動をお休みしていた時期があったんですが、実習が終わって復帰した時に、「あ、来てくれたんだ」と子どもが笑顔で声をかけてくれたことです。しばらく会ってなかったので、もしかしたら忘れてるかなという不安もあったんですけど。
 
六角:エピソードじゃないですけど、やっぱり子どもが楽しそうにしている様子を見たり、全然集中力のなかった子どもが集中できるようになったり、子どものいい変化を感じられたときは嬉しいです。

 

-2人から見て、アスイクの活動に参加している子どもたちの特徴とか、印象はありますか?

 

櫻井:傷ついてたり、心を開いてくれないんじゃないかなという先入観はありました。実際、子どもたちを見ていて多少はそう感じることもあります。
だからこそ、私は子どもに寄りそうことを大切にしたいです。寄りそうというのは、話をよく聞いたり、ちょっとした会話の中から気持ちをくみ取るような関わり方だと思ってます。それと、子どもから聞いたことを、たとえば教材の作り方に反映させたり、きちんと行動につなげていくことが大事。
中には自分のことをなかなか話さない子どももいますけど、そういうときは私から自分のことを話すようにしてます。「今日、こういうことがあったんだよ」とか。そうすると、だんだん打ち解けて子どもの方から話してくれるようになりますね。
 
六角:私は、子どもによって全然違うな、という印象をもってます。時々集中できなかったり、元気だったり、静かに学習の準備を始めたり。
最初のうちは、そういう子どもたちを教え導く存在にならなければいけないのかな、お話する内容も学校に関係することじゃないといけないのかなと思ってました。でも、他愛のない話をする方が打ち解けられるって思うようになりましたし、子どもとボランティアは上下関係じゃないんだなとも感じるようになりました。子どもが頑張るから自分も頑張ろうって思えます。

 

-僕たちは、よく「寄り添う」という言葉を使いますけど、それってちょっとした会話から気持ちをくみ取る関わり方だとか、教え導くような上下の関係じゃないって2人の言葉は、すごく参考になりました。ところで、「ボランティア」に対する印象の変化はありましたか?

 

櫻井:ありますね。最初はもっと堅苦しいものという印象がありました。だから、ボランティアに参加しようという一歩が踏み出しにくかったです。でも、実際はいい意味で自由だな、と感じています。どうしたらいいのか、自分で考えて工夫できる余地がたくさんあるなって。だから大変なところももちろんあるんですけど、それがあるからやりがいにつながっていると思います。
 
六角:私も、ボランティアって決められた枠があるのかなと思ってましたけど、いろんな考え方をもった人たちが、自分たちで考えて行動できる自由さがあるんだなと感じるようになりました。だから、さっきお話した振り返りの時間は、他の人のやり方とか考え方を学ぶために大事だと思います。

 

-じゃあ、最後の質問です。2人は教師を目指していますが、教師になるためにアスイクでのボランティアはどう役立っていると感じていますか?

 

六角:そうですね。学校で学んだことをボランティアでも出していこうと思ってましたけど、やっぱり机上の空論じゃダメだなと感じました。目の前にいる子どもがつまづいているときにうまく伝えられなかったり。教師になるために、実践的な勉強になっていると思います。
それから、大学以外の人と関わる機会も増えて、視野が広がったとも感じます。大学生だけじゃなくて、社会人の人もいますし。あー、こういう面白い人がいるんだって。
 
櫻井:特定の子どもと深くかかわることで、自分自身を振り返るキッカケを与えてもらってるなと感じています。たとえば、子どもへの教え方とか、会話の進め方とか。さっきもお話しましたが、それを自分ひとりで考えるんじゃなくて、他のボランティアの方から参考になるコメントをもらえるので、気づきが多いですね。教師になるためにも、色々とプラスになっていると思います。

(聞き手:大橋)

「夢を描くワークショップ」③

1月25日、夢を描くワークショップの最終回が行われました。

この日は場所を山元町に移しての授業でした。

 

午前は、山元町立山下中学校の校舎をお借りして、ドリームツリーを仕上げます。

                       

前回までの簡単な振り返りが終わると、

社会人の方のお話から始まります。

 

来てくださったのは、塩釜市で高齢者向け配食サービスを提供する、「愛さんさん宅食」の小尾勝吉さん。

過去の経験を踏まえて現在の職に至る社会人の生の声を子どもたちに届けようという目的で今回GRAの方が呼んでくださいました。

小尾さんは中学時代での体験を踏まえ高校時代での過ごし方を変えたらとても楽しくなったというお話や、現在の仕事を選んだ道のりやこれからの目標をお話しくださいました。

これから大きくなっていく子どもたちに向けて、力強いメッセージをいただきました。

 

子どもたちもこのお話に感動した様子。

自分もこんな毎日が楽しくて素晴らしい人生を歩みたい、そう思ってもらえたのではないかと思います。

 

 

小尾さんのお話が終わると、ワークシートに取り組みます。

夢のスガタ、夢のハート。

夢のスガタは、将来の自分はどんな職業に就いていて、どんな場所で働いて、どんな人が周りにいるのかを想像して書きます。

夢のハートは、将来の仕事を通じて、世の中にどんな影響を与えたいかを書きます。

 

ハートには、「みんなを笑顔にしたい、幸せにしたい」という子どもたちの願いが多かったです。

 

次に、ワークを踏まえてドリームツリーを描きます。

この日描くのは、仕上げの枝・葉の部分。

これは4つの区分に分かれていて、

自分の欲しいもの・やりたいこと、みんなのためにしたいこと、理想の自分、理想の社会です。

 

職業を通して誰かを笑顔にする、幸せにするための具体的な道筋を書き込む子どもたち。

どんな大人になりたいのか、どんな社会にしたいのか。

想像を膨らませる子どもたちの笑顔が輝きを増します。

 

ドリームツリーが完成すると、今度は夢を実現するためのステップを書くワークをやりました。

何歳までに夢を叶える。そのために高校や専門学校で勉強することや、いつどんな資格を取るのか等を書きました。

 

最後に、自分との約束を取り決めます。

夢を夢で終わらせないために、明日から自分がやっていくことをカードに書いて宣言します。

「毎日、本を読む」「(サッカーの)リフティングを100回できるように練習する」など。

思い思いの約束を書き込んでいました。

 

 

これでプログラムは終了。

参加した子どもたちには修了証が渡されました。

GRAの方が作ってくださったもので、修了証にはカードを貼り付けられるようになっていました。

 

今回描いた夢は、きっと叶うと信じ、これからの将来に向かっていってほしいですね。

 

 

午前の部は終了し、お弁当を食べて、次は待望の農場見学です。

GRAの農場では最先端の技術を取り入れ、イチゴやトマトなどを栽培しています。

日本に数台しかないという機械を使っての栽培の様子も見学させていただきました。

 

一日目に食べたあの一粒1000円のイチゴは、こうやって育てられているのかと感銘を受けました。

 

見学が終わると、イチゴ狩りをさせていただきました。

普段イチゴ狩りはやっておらず、今回アスイクの子どもたちのために特別に、とのことでした。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

イチゴは大粒でとても甘く、本当においしかったです。

子どもたちも夢中になってイチゴを摘んでいました。

お弁当を食べたばかりだったので、イチゴを食べすぎてお腹いっぱいの子どもたち。

それでも食べ続ける食欲には驚きました。

 

その後、トマトの試食もさせていただきました。

従来の栽培方法で栽培したトマトと、特別な方法で栽培した高糖度トマトの食べ比べをしました。

高糖度トマトはその名の通りとても甘く、トマトが嫌いな人でも食べられるのではないかというくらいでした。

 

そして一時間半の見学を終え、帰路につきました。

 

 

プログラムを設計している当初は、子どもたちは恥ずかしがって自分の夢を描けないのではないかという不安がありましたが、全くそんなことはありませんでした。

実は打ち合わせの段階で、「人が書いたことを否定しない」という暗黙のルールがありました。

しかしそのルールが表に出ること、つまりそのことで参加者を注意するということはありませんでした。

誰にも否定されず、ここでは自由に夢を語れる。

そんな場所が子どもたちにとっては伸び伸びとでき、前向きに将来のことを考えることができたのかなと思います。

 

子どもたちの、将来を見つめるその姿はとても輝いていました。

プログラムが進むにつれてその輝きは増していき、夢を叶えるという強い意志が感じられました。

 

早速、参加した子どもたちの行動にも変化が表れています。

プログラムに参加した子どもたちにノートがプレゼントされたのですが、

ある子どもがアスイクの教室に来たときに、ノートに自分との約束を書いて持ってきたそうです。

 

将来が本当に楽しみです。ぜひ、目標達成のために継続してもらいたいですね!

 

 

今回、参加してくれた子どもたちの心に植えられた種は、どんな光で育つのでしょう。

これから先、誰かの言葉やたくさんの出会いが心に水をやり、ゆっくりと時間をかけて大きな樹になっていくのがとても楽しみです。

そしてどんなに辛いことや悲しいことがあっても、アンジェラさんのエピソードや小尾さんのお話などを思い出して、夢に向かって諦めずに頑張ってほしいと思います。

 

これからも、彼らの夢を応援していきたいです。

 

(インターン 辻)

第17回リーダイアログ開催

1月26日(日)に第17回リーダイアログを開催しました。

 

仮設住宅の拠点リーダーが各拠点の現状や課題を共有し、対話を通して相互に課題解決を図ることを目的に行っているリーダイアログ。年明けということで、リーダーたちはそれぞれの年末年始の過ごし方について話していました。今年は多くのリーダーが成人式だったようですね。おめでとうございます!!

今回は、来年度の仮設住宅での活動を拠点全体で考えるため、まずは拠点の現状共有と要望を出してもらい、それに対する対応策を考えました。

そこで出た議題は3つ。サポーターの確保と、拠点継続、曜日変更についてです。

ダイアログでは主に「サポーターの確保」について話し合いました。そこでは、現在のサポーターが拠点間の移動をする、新たにサポーターを募集する、という2つの案が中心に。

まず現在のサポーターの活動場所を見直し、サポーターの拠点移動を行うことや複数拠点で活動するサポーターがいてもいいのではないか、という案が挙がりました。

そして、新たに募集するという案では、授業内告知や知り合いに声掛け、子どもと関わる学科に狙いを絞って告知、大学入学前の高校生へアプローチ、仮設内の方にサポーターをお願いしてみてはどうか…と多様な意見が挙がり、サポーターみんなで協力して行動していきたいという気持ちを感じました。

拠点や曜日については、一方的に決めるのではなく、子どもの意思を優先してその後の運営を考えていきたいね、と全員一致。これから、子どもや親御さんと対話をしていきたいと思います。

今までは事務局が中心となって行ってきたサポーター募集。今度はサポーターの力も借りながら行っていきたいと思います!春は出会いの季節。新しいサポーターが入ることで子どもたちも気持ちを新たに、学習会に臨めるといいですね。

(松橋)

挑む姿はたくましい in泉教室

今月15日~みやぎ生協市名坂店集会室に移転した泉教室。

移転して環境が変わっても、子どもたちは動じることなく、マイペースに取り組んでいます。

教室が移転して、今までより家から遠くなった子どもたちも多いのですが、

風をきって、自転車で来てくれています。

寒い中、来てくれて、ありがとう☆

 

さて、そんな子どもたちは、それぞれテストに追われています。(小学生以外)

中学1,2年生は、学期末テスト

中学3年生は、私立、公立高校入試、学期末テスト

ちなみに、教室リーダーのサポーターは、大学のテスト期間中。

みんな大忙しです。

 

泉教室の中学3年生たちは、昨年11月くらいから、受験スイッチが入り、

勉強モード全開です。

お互い問題集を貸し借りしたり、

面接練習の本をクラスメイトから借りて、勉強の合間にチェックしたり、

入試に向けて、自分のやらなくてはならない課題に向き合っています。

 

中学3年生の中で、特に頑張っている男子がいます。

部活引退まで、野球に没頭していたスポーツ少年。

泉教室の中で、「すらら」(eラーニング)を使って、

成績が一番上がったと言っても過言ではない子です。

 

その彼が、

「第一希望校に行けたら、

オーストラリアに行けるんすよ!

高校で夢を見つけたい。大学にも行きたいですね~。」

と、キラキラした表情で話してくれました。

 

達成したときに何が手に入るか、何をしたいかをイメージすることは

達成意欲が高まると思います。

彼の学力の伸びはもちろんのこと、

目の前のことに手を抜かず、自分のペースをしっかり掴んで、根気強く取り組む

彼の内面の成長にも拍手を送りたいです。

 

同じく中学3年生で

先日私立高校の合格が決まった女子からは、

「将来看護師になりたいから、行きたい大学と学科は決まっているんです!

お母さんから、『保健室の先生もいいんじゃない?』

と言われたので、保健室の先生もいいかなあって思ってます♪」

と彼女も、かわいらしい笑顔で話してくれました。

 

2人の話を聴いて、高校合格がゴールではなく、

その先を見つめているところに、自分自身に可能性を感じ、

前を向いているなあとじ~んとしてしまいました。

子どもたちは話さないだけで、大人が思っている以上に、

色々考え、感じているのですね。

 

目標に向かって、夢に向かって、

挑む姿はたくましいですね。

 

ひと足早く、春の息吹を感じるような、

そんな清々しい気持ちになりました。

(和田)

 

「NPOの組織基盤強化フォーラム」に登壇しました。

パナソニック株式会社、公益財団法人パブリックリソース財団が開催する「NPOの組織基盤強化フォーラム」

http://panasonic.co.jp/news/topics/2014/119118.htmlに、パネリストとして登壇させていただきました。

 

第三者のチカラを活かした組織基盤強化というテーマで、当団体からは主に「協働」という観点から実践例をプレゼン。

その後の懇親会でも、民間企業との協働事例や、事業評価の仕組みづくりについて、

たくさんの方からご質問いただきました。

現場でのストーリー:「つながりが生み出される教室」

昨年の7月から開始した、仙台市太白区のまなび場には、現在77名の生徒が通っています。

当初は、生徒が継続的に来てくれるだろうか、また、果敢な時期でもある中学生と信頼関係が築けるだろうか等、

少し不安を抱えた中でのスタートとなりましたが、どの教室もサポーターやスタッフ、そして生徒間の「つながり」が

日々深まっていく様子が見られています。

 

ある教室での出来事です。

いつも元気な挨拶でやってくる生徒が、挨拶もそこそこで席に着きました。

シニアのサポーターさんが、一瞬で彼女の様子を察し、何も言わずに隣にそっと座りました。

落ち込んでいる彼女の様子を見守りながら、勉強を見てくださっているサポーターさん。

しばらくして、女子生徒は落ち込んでいる自分の気持ちをポツリと話し始めました。

話を聴いたサポーターさんは、解決方法をアドバイスするのでもなく、「そうか・・大変だったね。」と

彼女の思いに寄り添ってくれていました。

教室に来た時のトゲトゲした態度が段々と落ち着き、

彼女の帰る時間になっても「もう少し勉強教えてもらっていいですか?」と言い、

そのサポーターさんに時おり笑顔を見せながら、数学の宿題を最後まで取り組んでいました。

また、別の教室での出来事。

自閉症のため、学校に馴染めず不登校になった男子生徒。アスイクでも一人で居たいと別室で勉強をしていました。

彼を心配した同じ学校の女子生徒が、いつも一人で勉強している彼に声を掛けに行ってくれていました。

実は、その女子生徒は自分自身も不登校の経験がありました。

頑な男子生徒の心が、彼女の温かい関わりよって徐々に解きほぐされ、

今は、皆が居る部屋で勉強することが出来ています。

その後、彼のお母さんから、「子どもが学校に行くようになりました」と嬉しいご報告をいただきました。

そのままの自分を受け止めてくれて、安心して自分を解放できる関係。

居場所とは、人と人との関係の中にあるのだと、改めて感じました。

太白区の教室が始まってまだ半年ですが、子ども達とサポーターさん・そしてスタッフの「つながり」が響鳴し、

心が温かくなるストーリーが少しずつ生まれ始めています。

今年も多くの方々に支えられながら、

この教室から生徒一人一人が希望へと繋がるストーリーが始まることを心から願っています。

(佐々木)

「夢を描くワークショップ」②

1月21日(土)、先週に引き続きNPO法人GRAとの共同企画、第2回目が行われました。

 

この日はドリームツリーの土と根の部分を描きました。

土は自分の好きなもの。根は自分の得意なことや、体験したことです。

 

最初に、「自分発見シート」に挑戦。

文章を穴埋め形式で埋めていき、自分の好きなことやこれから挑戦してみたいことを書き、グループの中で発表しました。

                       

その後、それを元にドリームツリーの土・根を埋めていきました。

 

各グループには子どもたちのサポート役として2、3名ほどGRAの方やアスイクのサポーターが入っています。

一回目では初めて会う大人の前で緊張気味だった子たちも、今回はサポーターとの関係性が築けたのか、とても明るい雰囲気で取り組んでいました。

関係性を築くことで、恥ずかしがらず自分をさらけ出せるようになっていくのも、プログラム上の目的で、子どもたちの成長でもあります。

 

その次に、アンジェラ・アキさんのビデオを鑑賞しました。

今や日本を代表する歌手のアンジェラさん。

しかし、アンジェラさんが「歌手になる」という夢を叶えるその裏側には様々な辛い過去がありました。

ビデオは、そのような過去をどのように乗り越えてきたのか、どうやって夢を叶えたのかを紹介するものでした。

 

夢を信じ、諦めずに夢を持ち続けることができれば、どんなに辛いことがあっても頑張れる、夢は叶う。

そんなメッセージが子どもたちに伝わったのではないかと思います。

大人たちも思わず見入ってしまう内容でした。

 

鑑賞後は一人ひとり、アンジェラさん宛に手紙を書きました。

ビデオを観て感じたこと等を書き込みます。

 

ビデオを観る前に、

「この手紙はアンジェラさんに届けられます!」

と言われると、参加した子どもたちはワクワクしながらも真剣な表情でビデオに見入り、

丁寧な字で手紙を書いていました。

 

GRAの方の配慮で、後日子どもたちの書いた手紙が

今回のプログラム実施に至った背景や、子どもたちの状況などを添えて

本当にアンジェラさんの事務所に届けられるそうです。

これにはこちらとしてもワクワクします…!

 

手紙が書き終わると、

「ハピキャリカード」という教材を使って、興味のある仕事を探しました。

自分の興味のある仕事が描かれているカードをめくると、そこにはその職業に就くために必要な資格や条件が書いてあります。

中学生には、将来の仕事についてイメージを持てていない子が多く、何となく将来の夢を選んでいる子も少なくありません。

ましてや大学生でもそういった学生が多いと聞きます。

ざっくりとでもいいから、職へのイメージを持ってもらおうという意味合いでこのコンテンツを取り入れました。

思ったよりも、子どもたちはさくさく自分の興味のある仕事の書いてあるカードをめくっては戻し、

「これ、おもしろそう!」と盛り上がっていました。

 

 

この日の内容はこれで終了。

 

実は第一回目の時もそうでしたが、今回のプログラムではみやぎ生協さんより、「お弁当」の支援をいただいています。

プログラム終了後には、みんなで仲良くお弁当を食べて解散となります。

 

 

さて、次回はプログラム最終日。樹の枝・葉の部分を描きます。

最終日はGRAの方のご厚意で、亘理郡の山元町でプログラムが行われます。

午前中に中学校の校舎を借りてプログラムを行い、

午後はGRAが支援しているイチゴ農園の見学をさせていただく予定です。

 

次週、子どもたちの夢の樹が完成します。

これまでは自分の過去や現在の状態を描きました。

子どもたちはどんな将来を描くのか、楽しみです。

 

 

(インターン 辻)

スタッフ自己紹介

みなさん、こんにちは!松橋穂波と申します。

一昨年の8月からインターン生として、アスイクに関わるようになりました。3月でインターン期間は終了しましたが、その後4月からは非常勤スタッフとして、仮設住宅、学習支援センターでの学習サポート事業の担当をしています。

出身は青森県八戸市。いかの水揚げ量日本一の港町で育ちました。高校卒業後宮城教育大学へ進学。物理学を専攻し、小学校、中学校理科、高校理科の免許を持っています。中学校から大学まで陸上部に所属していましたが、卒業後はもっぱら運動不足です…

 

 

アスイクと関わるきっかけは、なにかしたいとモヤモヤを抱えて参加したインターン説明会でした。震災後父を亡くし、お金がないという状況に戸惑い初めて知った子どもの貧困問題。教育実習先でもそのような子どもたちを目の当たりにし、問題意識を持っていたので、ここでならなにかできるかもしれないと思い、アスイクにインターンの応募をしました。

現在、かわいい子どもたちやおもしろいサポーターのみなさんに囲まれて楽しく仕事をしています。まっつぁん、まっちゃん、小松さん…とさまざまな名前で呼ばれながら、今日の部活のこと、好きな漫画のこと、将来の夢など、子どもたちと話しているとなんだかほんわかします。卒業生で彼女ができるたびに報告に来てくれる子どももいて…そんな無邪気な子どもたちから日々元気をもらっています。

 私にできることは本当に小さいことでしかありませんが、これからも一人でも多くの子どもが笑顔になれるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!!

 

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