2015.05.27 活動報告

まなび場のエピソード

太白区の某教室はこどもの登録数が21名という大所帯。

違う学年、違う学校から集まっているにも関わらずこどもたちはみんな仲が良く、

いつもわいわいしたり勉強したりして過ごしています。

その中でも人一倍大きな声で話をするRくん。今回は彼と私・西井のエピソードをご紹介します。

(※私が大阪の人間なので若干記載が関西風になっております。ご了承ください。)

 

Rくんは現在中学3年生。

1,2年生の頃はなかなか勉強には手をつけず友だちとお話しすることが多かったのですが、

3年生になってからというもの、受験を意識し始めたのか来てすぐにテキストを開くようになりました。

 

しかし…。

毎回するのは理科と社会。

国語はもともと得意なようなのですが、数学と英語はかなり苦手なご様子。

数学にいたっては難しい割り算の計算も解けるかどうか危ういほどの学力で、なかなか取り組もうとしません。

「数学も受験には必要やぞ~」とお話しはするのですが、「じゃあ高校受験しないし!」という徹底した拒否ぶりです。

でも雑談をしていると、こんな高校に行きたいと話すなど、進学へのモチベーションは高いみたい。

 

そこでじっくりと彼と話す時間を作り、本当に高校に行きたいのなら数学は避けては通れない、

もし本気で取り組もうと思うのならば私たち教室スタッフも全力で基礎から教える。と伝えました。

Rくんはポツリと「わかった…」と答え、次回数学の教科書を持ってくる約束をしてくれました。

 

次の教室の日から、私とRくんの苦難の道が始まりました。

XYの意味から分配法則の仕組み、中学1年生の内容からおさらいしていくのですが、

終始Rくんは不機嫌な顔で「わからない」「理解できない」を連発します。

理科や社会など教科書を見れば答えが一目でわかる教科と違い、

なぜその答えになったかがすぐにわからないことにイライラしているんですね。

そんな中でも因数分解に限ってはコツをつかんだらしく、余裕たっぷりで解答していたのですが、

応用問題になった途端解けなくなりました。

今まですらすらできていた分、解けないことへの彼のいらいらは頂点に達しました。

丁寧に教えていたつもりだったのですが、

「ハァ…。マジにっしー(私のこと)使えねえわ。もう俺ここに来ねえから。」

と言いながら椅子を蹴るなどすね始めました。

R、確かに教え方が悪いのかもしれない。そこは俺たちも努力する。

ただRも根気よくやらないと数学の力はどうしたってついてこない。そして俺はお前に来てほしいで。」

Rくんは不機嫌な顔をしながら黙りこくってしまいました。

でももう来ないとは言いながらなかなか帰らない。

結局教室が終わって20分後くらいにようやく帰っていきました。

 

実はこの教室で一番出席回数が多いのはRくん。いつも教室に来る時間も早いんです。

人一倍教室への愛着があるんじゃないかなーと思っています。

案の定その次の週、教室には数学の教科書を広げるRくんの姿がありました。

 

特に勉強において成功体験が少ない彼らにとって、苦手な教科に取り組むことは本当に大変なことだと思います。

どうしても自分が得意な教科ばかりをやってしまいたくなる。

高校進学という目標を達成するための一つの壁を、Rくんは今回のことで乗り越えたように思います。

この調子で英語のほうも手を付けてくれるとうれしいな…。

(西井)

 

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