2014.05.26 活動報告
「支えられる側から支える側に・・アスイクの頼もしい卒業生」
今年の3月、仙台市協動事業の5教室から31名の生徒が卒業しました。全員が無事に進学を果たし、4月からは新しい高校生活を迎えています。
そんな中、アスイクのまなび場に新しいサポーターが3名加わりました。実はそのサポーター、3月までアスイクで学んでいた生徒達です。
八木山教室に来ていたR君。彼はアスイクのまなび場に休まず通ってくる、後輩思いの生徒でした。
初めはとても大人しく口数も少ない彼でしたが、スタッフとも打ち解けて来た頃から、明るい表情でよく笑顔を見せてくれるようになりました。
大雪でサポーターが少なかったある日、R君は自然と後輩に話しかけて、数学を教えてくれました。
その後、不登校で人と関わりを持たない後輩に声を掛けたり、同級生の悩みを聴いてあげていたりと、まなび場では頼りにされる先輩となっていきます。
高校受験が終わり、卒業間近になった頃、R君からスタッフに話がありました。
R君「卒業してもここに来ていいですか?」
スタッフ:「もちろん!!というか、R君がサポーターになってくれたら、後輩達も喜ぶと思うけど、どうかな~?」
R君:「勉強教えるの嫌いじゃないですから、サポーターやりますよ。」
スタッフ:「え~本当!嬉しいな~」
後輩:「R先輩、卒業しても来てくれるの~!?やった!!」
その後、高校に入学したR君は週に1回、八木山教室でサポーターとして活動してくれています。教室内では、あちらこちらから後輩に呼び止められて、R君は大忙しです。
現在、このR君以外に2人の卒業生がサポーターとしてアスイクで活動してくれています。
長町教室では、サポーターに沢山悩みを聴いてもらっていたMさん。感情を上手に表現することが苦手で、スタッフによく甘えていたAさん。この2人も、今ではとても頼もしい、後輩の良きロールモデルになる存在です。
私達スタッフやサポーターにとっても、こうして彼ら彼女らが卒業しても繋がりを続けてくれることは、とても嬉しいことです。。
この3人の卒業生にとって、「必要とされる存在」であるということは、彼ら彼女らの自尊心を育む、大きな心の栄養となると思います。
また、サポーターという経験を通して、人の成長を一緒に喜んだり、また人を大切にすることの難しさを知ったりと、さらに、この3人をたくましく成長させてくれることと思います。
支えられていた側から支える側に・・・。
この素敵な循環を生み出していくために、スタッフとサポーター一同、力を合わせて頑張っていきたいと思います。(佐々木)