2014.10.06 活動報告
「4時間でなれるゲームクリエイター」プログラミング教室を開催
10月4日(土)に開催した、プログラミング教室のご報告です。
アスイクに参加する子どもたちも、常に携帯ゲーム機をいじっているくらいゲーム好きが珍しくありません。
ゲームをするのも悪くないですが、いっそのこと、ゲーム好きという子どもたちの関心事を活かして、
つくる方の楽しさを体験することはできないものか。
ざっくり、そんな背景から、たった4時間でゲームクリエイターになれるプログラムを開催しました。
開催場所は、平日は学習教室の開催場所ともなっているあしなが育英会さんの「仙台レインボーハウス」。
いつもはギリギリに到着する子も多い中、今回は開始前から続々と集まってきて、パソコンのセッティングも
率先して手伝ってくれました。
写真左の方が、今回の講師をつとめてくださった砂金さん(プレイズファースト代表)。
本業のお仕事とは別に、このような子どもたち向けのワークショップを開催している熱い人です。
プログラミングのエッセンスを学ぶために使うのは、マサチューセッツ工科大学が開発したアプリケーション。
右側の猫ちゃんのような画像を、真ん中のスクリプト(命令文)を組み合わせて動かします。
午前中は、猫ちゃんをつかって、基本的な操作方法を覚えるところから。
最初は単なるシュールな絵にみえた猫ちゃんが、だんだん命を吹き込まれたように縦横無尽に動き回ります。
砂金さんのレクチャーを聞いて、すぐ自分で同じようにプログラミングして、またちょっとレベルの高い
レクチャーを受けて、、、の繰り返し。
上の写真は、どの角度を指定したら猫ちゃんがどう動くかをレクチャーしている様子。
ふだんは数学嫌いな子どもたちも、積極的に発言していました。
同じ数学でも、入り方によってこんなにも食いつきが違うのかと驚きです。
ちょっと極端ですが、 こういう授業が当たり前になれば、日本の教育がガラッと変わる可能性を感じました。
砂金さんのレクチャーが終わった途端、自分の席にダッシュする参加者たち。
早く進めたいとウズウズしている様子が現れていますね。
お昼休憩の一コマ。
普段おとなしい子が、積極的に他の子と話をしていました。
何気ない場面ですが、主催者側としてはこういう場をつくることの価値をヒシヒシと感じます。
午後は、午前中に学んだことを応用して、シューティングゲームを制作。
待ってましたと言わんばかりに、個性的なゲームを作り始める参加者たち。
ちょっと見えにくいですが、参加者がつくったシューティングゲーム。
猫がコウモリを撃ち落とす、何ともシュールなゲームです(笑)。
画面ではよくわかりませんが、赤い玉を打てたり、細部にまでこだわってします。
ちなみに、このゲームをつくった参加者は、ワークショップが終わってみんなが帰った後も一人で自分が
納得いくまで粘り続けて完成させていました。
最後は、講師の砂金さんから、参加者たちへのメッセージ。
「プログラマーは、大学を出ていなくてもなることができる。でも、大学を出ると幅が広がるのも事実。
単にプログラマーになるだけじゃなくて、土台のソフトウェアを勉強することもできるし、
実は新しい言語だってつくり出すことができる」
子どもたちの目線をグンと引き上げてくれるような、素敵なお話を自然体で伝えてくださいました。
参加者のアンケートでは、「将来の夢はゲームクリエイター。将来の夢を叶えようと思った」、
「先生の話はとてもわかりやすかったし、その他の先生も優しくしてくれたのでとても嬉しかった」、
「ゲームを作るなんてめったにない経験ができて、とてもうれしい!もう一度こんなのがあったらいい」
など、前向きなコメントばかり書かれています。
再来週は、東北大学で開催されるイベントに出展して、他の子どもたちがつくったゲームをお互いに紹介
し合ってきます。
快く講師を引き受けてくださった砂金さん、そのサポーター役のお2人に、心から感謝しております。
ぜひ恒例のプログラムとして来年も開催していきたいですね。
(大橋)