2016.07.25 活動報告
アスイク活動のいま(岩沼市)
こんにちは。岩沼市学習支援コーディネーターの鈴木篤です。
梅雨も明けかけの7月末、いかがお過ごしでしょうか。
岩沼教室の子どもたちは、夏休み明けの実力テストを意識していたり、部活動の県大会に向けて燃えていたり、
スタッフと盛んにおしゃべりをしたりと、おのおの違った様子が見受けられます。
私たちスタッフは日々、そんな日常の様子から子どもの悩みや成長を感じ取るよう心がけていますが、
通常の教室以外の場面で子どもの意外な一面を見る事もあります。
その絶好の機会が、岩沼教室内での「ミニイベント」です。
岩沼教室では、1,2カ月に一度、教室を開催していない時間を利用して、
簡単な調理や食事などを共にするミニイベントを開催しています。
今年3月には、教室を離れる中学3年生たちの送別会を兼ねて、
「タコ焼き&焼きそば祭り」
を開催しました。
3年生のみんなが中心となって、
下準備や調理を進めてくれていました。
そして、今年5月には、
「初夏のパンケーキ祭り」を開催!
パンケーキの具材のほかにクリームやフルーツの缶詰などを用意して、思い思いにパンケーキを焼き、トッピングをしてもらいました。
このパンケーキ祭りのなかでも印象深かったのは、中学2年生のAさんです。
彼女は他人とのコミュニケーションが得意な方ではありません。
思っていることがあってもなかなか言葉や表情に出せず、他人に伝わらない事もあります。
しかし、この日の彼女は一味違いました。
ホットプレートを用意しタネを準備する、最初の段階から参加してくれたAさん。
いざ子どもたちが集まってからも、自主的に焼き作業に加わり、自分の食べる分よりも他の子どもたちの分を優先して焼いてくれました。
そして、出来上がったものを来たばかりの子どものところまで持っていき、「どうぞ」と声掛けをしている様子も。
いつもは表情をあまり変えないAさんですが、スタッフから「手伝ってくれてありがとう!」と感謝を伝えると少し頬を緩めます。
最近のAさんからは、他のスタッフや子どもとの雑談に加わる様子もしばしば見て取ることができます。好きな音楽のことや自分が最近考えていることなど、様々な話をしてくれるようにもなりました。
パンケーキ祭りでAさんが一歩踏み出せたこと、そしてそれに対するスタッフからの感謝や喜びの気持ちが伝わり、人と接する上での彼女の自信につながったのかもしれません。
7月にも、また異なるイベントを考えているところです(実施できるかはまだわかりませんが…)。
これからも、子どもの社会性や積極性を磨いたり、成長を実感できるような機会を作ってゆければ良いなぁ
…そんな風に思っています。
(鈴木篤)