2014.02.10 活動報告
サポーター研修会~子どもがどんどん話したくなる!安心できる声がけ・質問力を磨く~
2月9日(日)に、サポーター研修会を開催しました。
前日から、雪がしんしんと降り積り、交通網がマヒしている中ではありましたが、
14名のサポーターが来てくださいました!ありがとうございます!
さて、今回のサポーター研修会も、子どもとの信頼関係をより深めるためのコーチング研修。
講師は、アスイクのコーチングハンドブックの監修をしてくださった
有限会社アライブ・ワンの後藤美香先生です。 http://alive-one.com/
前回「褒める、叱る」をテーマに「伝える」コミュニケーションを学びましたが、
今回は、子どもから「引き出す」コミュニケーションを学ぶプログラムにしました。
伝えることも大切ですが、子どもが放った言葉を、しっかり受け止め、さらに引き出していきたいですね。
演習に入る前に、各自活動の現状の振り返り。
日々の活動でうまくいっていること、課題と思っていることを出し合いました。
●うまくいっていることについて
「子どもが笑顔で帰っていく」 「1人ひとりに合わせた学習目標を子どもと話しながら立てている」
「その子の好きなものと学校の勉強を結びつけて、勉強の時間へ移している」
「イライラした気持ちを溜めこまず、サポーターに話せる場となっている」
●課題と思っていることについて
「集中力の持続」 「話が盛り上がりすぎて、おさめるのが難しい」
「反応の少ない子への対応」など・・・。
サポーターの皆さんが、毎回の学習会でしっかり子どもと向き合っていることがわかりますね。
拠点は違えど、共感する部分が多いようで、「うんうん」「そうそう」という声が各グループから聞こえてきました。
現状を振り返ったところで演習スタート!
今回、参加のサポーターの多くの方が学びや気づきがあったとアンケートに書いてくださった
「キーワードを聴く」と「肯定質問」をご紹介させていただきます。
まず「キーワードを聴く」について。
相手が本当に話したい、聞いてもらいたいことを聴く演習。
3人グループになり、1人1分間で最近の出来事などを話し、
聞いてほしいポイントを見つけて、話してくれた人に伝えるという演習です。
やってみると結構難しいもの。
やってみて感じたことは、事実よりも気持ちを聞いてほしいということと伝える時はシンプルに。
長いと何を聴いてもらったのかわからなくなりますね。
続いて「肯定質問」について。
肯定的な表現で相手にやる気を引き出す質問の仕方です。
例えば、計算問題をしていて途中でとまっていた場合、
「どこがわかんないの?」と否定で質問されると、
「自分はわかんないんだ」とできないことに焦点があたり、苦手を学習してしまいます。
しかし「どこまでわかったの?」と肯定で質問されると、
「ここまではわかった」と自分のできている部分も見ることができ、
あと一歩、正解までたどりつきたいと前向きな気持ちになります。
(できたところを説明している間に、自分で答えを導き出せた・・・なんてことも
経験された方はいるのではないでしょうか)
ちょっとした質問の仕方で引き出されるものや相手が受け止めることが違ってくることを学びました。
普段の自分の質問の仕方を振り返ることができたと思います。
最後に研修会を受けた感想をいくつかご紹介します。
「話のキーワードを聞こうと、普段から心がけているものの、子どもの話を聴いていて、
キーワードを外してしまうことがしばしばあるので、もっと意識したい」
「ディスカッションの時間が豊富で、勉強になると同時に、とても刺激になりました」
活動以外にも取り入れたいと感想を書いてくださった方もいました。
日常に「キーワードを聴く」「肯定質問」「リフレーム」などを取り入れたら
見える景色がさらに明るく見えますね。
最後になりましたが、今回も講師をしてくださった後藤先生!本当にありがとうございました!
(和田)