2016.04.19 活動報告
マネープログラム2016開催!
こんにちは。岩沼市学習支援コーディネーターの鈴木です。
4月も折り返し地点を迎え、春らしい陽気の日が増えてまいりました。
新入学・進級の季節を迎えた子どもたちは、新たな生活に少しそわそわしている様子も見受けられます。
さて、お花見客で街のにぎわう4月10日の日曜日、
I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社代表の岡本和久様を講師にお招きし、
マネープログラム2016を開催いたしました。
新年度は子どもたちも忙しいようで、アスイクからの参加者は4名と少なめではありましたが、
プログラムアシスタントの方からのご紹介を受け、3名の外部のお子さんと合同でのプログラムとなりました。
昨年に引き続き2度目の開催となったこのプログラム。
第一部は、昨年と同様にお金の意味や運用方法を学ぶ「ハッピー・マネー教室」と、「起業家になろう!」の二本立てです。
「お金ってなんだろう?」
「良いもうけ方と悪いもうけ方って?」
普段の生活のなかでは、あまり考えないような設問です。
これらについて、
「1つのチョコレートが私たちの手に入るまで」
を例にお話いただきました。
真剣なまなざしを向ける子どもたち。
「チョコレートが店頭に並ぶまでに関わった
様々な人への感謝の気持ちの表れこそがお金」
「お金が世界の人と人とを繋いでいる」
従来のお金に対するイメージに変化を生じさせるような内容でした。
そして、「ハッピー・マネー四分法」について。
目的別に空間が四つに分かれた「ピギーちゃん貯金箱」を用いてご説明いただきました。
「使う(消費)」
「貯める(貯金)」
「増やす(投資)」
「ゆずる(寄付)」
4つのお金の運用方法を通し、
現在と未来、そして自分と他人を幸せにする。
そして、他人を幸せにすることは、未来の自分の幸せにも繋がってゆく。
子どもたちにとって、お金の運用を通してより良い生き方についてイメージする、貴重な機会となったのではないかと思います。
そして第二部は、今の自分が事業を起こすならばどんなことをできるか考えて、発表を行う「起業家コンテスト」です。
第一部の講義を通して学んだ、「他人が必要としていることをする」というビジネスの主眼を持って臨みます。
「どんなことを必要としている人が多いかな?」
「今の自分が用意できるコストのなかで…」
「利用してもらいやすい価格と、
続けていけるだけの利益のバランスは…」
「将来、もっと大きくして行ける事業かな?」
頭を抱えながらも、真剣に企画書作成に取り組んでいます。
そして、いよいよ発表会!
なんと、3人の子どもが「家事・生活代行」をテーマにしていました!
子どもたちの視点から現在の日本見た時に、
「少子高齢化」「女性の社会進出」
といったテーマが最も身近にあったようです。
その他、「百均材料で子供向けアクセサリー作成・販売」など、個性的な発表もありましたが、
中でも得票数が多くトップに立ったのは、「洋服の直し事業」を提案した中学3年生の女の子でした!
自分の好きなファッションというテーマと事業とを結び付けて、生き生きと発表してくれました。
全体でみると、テーマのかぶりはあったものの、
収支計算を緻密にしている子、将来性を見越している子、「最新家電の使い方を教える」というアイデアをプラスしている子など、
それぞれの個性が表れていたように思います。
なかには「一億総活躍社会」といった用語まで用いてプレゼンを行った男の子も!(笑)
プログラム後のアンケートでは、
「お金は人の感謝の気持ちというのがすごく良いと思った」「[お金持ち=悪]という考え方が変わった」
というような感想が見られました。
そして、中には「自分の考えが少しは通用するかもしれないと思った」という感想も。
単なる「お金の賢い使い方・稼ぎ方」ではなく、
お金の意味についての学びと、その学びを行動へと結びつける発表会を行うことで、
子どもが自身の将来についてのイメージを描く機会となったのではないかと思います。
そしてその経験が、彼らの自信や自主性へと繋がってゆけば何よりです。
この様な貴重な学びの場を提供してくださった、岡本様並びにアシスタントの皆様に、心からの御礼を申し上げます。
今年度も、この様な学びの場づくりに励んで参ります!
(鈴木)