2016.11.28 活動報告
受験生合宿2016 in泉ヶ岳
こんにちは、学習支援コーディネーターの鈴木です。
寒さが非常に厳しくなってきましたね。さすがに半ズボンで教室に来る子どもの姿は見られなくなりました。
そんな冬の入り口、11月5日(土)から6日(日)にかけて、泉岳自然ふれあい館にて受験生を対象にした合宿を行いました。
定期テスト前で忙しい子どもも多くいましたが、なんと36人もの中3生が参加!
【チーム別学習】⇒【グループワーク】⇒【チーム対抗修了テスト】と、盛りだくさんの内容ではありましたが、
最後まで楽しみながら取り組む様子が見られました。
【チーム別学習】
まずは5つのチームに分かれ、1チーム7,8人の子どもにひとりずつスタッフがついて学習。
ほとんどが初対面同士の組み合わせだったため、始めは緊張気味でしたが、
次第にワイワイとお互いに教えあう姿も見られるようになりました。
講義形式の授業をしたり、隣に座って教えたりと、担当者によって特色も出ています。
こちらはチーム四戸です。
それぞれが解き終わったテキストを、四戸のもとに提出するシステムを採用。
奥にいる四戸は公〇式の先生のような存在感を醸し出しています。
チーム対抗の修了テストという共通の目標があったからか、
最後まで緊張感を保ちつつも和やかな雰囲気が流れていたように思います。
【グループワーク】
そして、1日目の夜にはチームごとに分かれてのグループワークの時間を設けました。
題して「受験ってなんだろう?」
受験に対するイメージの共有と、「自分と受験」についてのチーム内での話合いが主な内容です。
「やらなきゃいけないのはわかっているけれど、逃げてしまっている」
「実際に今後はこういう風に勉強していきたい」
など、子どもによって状況は様々でした。
中でも印象的だったのはチーム岡崎のRさんから出た発言。
「一人で頑張っているだけじゃなく、応援してくれているお母さんがいる。そのためにも頑張りたい」
受験に際して実際に頑張ろうとするのは子ども本人ですが、それを最後まで一人で成し遂げるのは非常に難しいことです。
Rさんはそれをよく認識してくれているようです。
そのことを他の子どもたちにも考えてもらうために、ワークの最後にもう一つの仕掛け。
保護者の皆様からお預かりしていた手紙を、子ども一人一人にお渡ししました。
保護者の方からの応援をストレートに受け取る機会は、普段はそうそうありません。
反応は子どもによって様々でしたが、何度も読み返し、涙する子どもの姿を見ると、
やはり大きな意味のある経験になったのではないかと思います。
【チーム対抗修了テスト】
そして翌日。
いよいよ修了テストの時間です。
それぞれのチーム内で戦略を練ってくれていたおかげか、得意な教科をできるだけカンペキにしたり、平均的に得点できるようにしたりと、
子どもによってそれぞれ違った臨み方が見受けられました。
そして、運命の結果発表…
3教科合計の平均点をチームごとに算出して競い合います。
栄えある第一位に輝いたのは…
チーム四戸!!!
公〇式システムが功を奏したようです!
ご覧ください、四戸の満面の笑み。イイ顔をしています。
子どもたちも非常に喜んでくれていました。
【フリータイム】
以上でプログラムは終了です。
その後はバスの出発までフリータイムです。各自体育館で遊んだり、山を登ったりと、のびのび過ごしてくれました。
こちらは私も参加した鬼ごっこグループ。
テスト後の解放感を噛み締めるかのようなはしゃぎっぷりです。
2日間の学習の達成感があったからこその、この笑顔かもしれません。
このような姿が見られたのだから、この後3日続く私の筋肉痛など代償としては軽いものです。
【子どもの感想】
プログラムの最後には、参加してくれた子どもたちにアンケートを書いてもらいました。
「親からの手紙が一番嬉しかったです。普段はあまり言えないことも言ってくれたので良かったです」
「親からの手紙や話しを聞いていくうちに(受験・学習への意識が)少しずつ変わった」
「親からの手紙をみて、あらためて頑張ろうと思いました」
保護者の方から、普段は伝わりきらない気持ちを受け取ったことが、
多くの子どもたちにとっての励みとなったようです。また、以下のような嬉しい感想もありました。
「皆も頑張ってるから頑張れる気がした」
「1人でやるとどーしてもめんどくさくなってやめてしまったりしちゃうけど、
みんなでやると楽しくて、勉強を頑張ることによって笑顔にもなれるとゆーことを知った」
頑張るのは自分自身だけれど、保護者の方をはじめとする応援者もいる。
その一方で、同じような立場で、同じように頑張ろうとしている人たちもいる。
子どもたちがそのことを認識して、独りではない心強さを少しでも感じてくれたのならば、
それが今回の合宿の何よりの収穫のように思います。
以上、一泊二日の受験生合宿のご報告でございました。
3年生の卒業まであと半年を切りました。
この合宿を良い機会として、子どもたちが胸を張って次のステップに踏み出せるよう、より一層サポートを強めて行ければと思います。
この記事をご覧いただいている皆さまや、日ごろよりご支援いただいている皆さまにも、引き続き子どもたちを見守っていただけますと幸いです。
(鈴木篤)