2019.03.27 活動報告
塩竈アフタースクール事業報告会を開催しました
みなさん、こんにちは。
アスイクで塩竈アフタースクール事業を担当しております佐藤です。
3月に入り春らしい暖かい日も増えてきましたが、
朝晩の気温差が激しい時期でもありますので
みなさま体調管理には十分お気を付けください。
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さて、今回は先日行われました
塩竈アフタースクール事業報告会についてお伝えしていきたいと思います。
塩竈アフタースクール事業とは
『塩竈の方が、塩竈の子どものために、放課後や長期休み中の居場所を設立し運営していく』という事業で、私たちアスイクの業務は子どもの居場所をつくってくれる“担い手”を発掘し、助成金のサポートから、自立化に向けての運営サポート等を行うというものになります。
塩竈市からは3回に分けて助成金の支給もされました。
2017年度に始まったこの事業は今年の3月で終了になるため、
終了に伴いこれまで事業に関わって下さった地域の方々に向けて、
各団体から活動・成果を発表して頂く報告会を開催いたしました。
一般参加者は約40名以上で、たくさんの方々にご参加頂きました。
約2年間で立ち上がった団体はこちらの8団体です。
(※みんなでわんだーらんど、ゆうわ子ども食堂は
ほっとスペースで立ち上がった団体ではありません。)
報告会には7団体にご出席頂きました。
また塩竈市長にもご出席いただき、
助成団体の皆さんに感謝とねぎらいの言葉もかけていただきました。
休憩時にも気さくに助成団体さんにお声を掛けて頂く場面も見られました。
活動報告ではまず初めに
「清水沢東こどもカフェ」えぜるプロジェクトの
代表・山田みちえさんに発表をして頂きました。
えぜるさんは、第一回目の助成からこれまで(2017年12月~2019年3月)
ほぼ毎週、月曜日に開催しています。
代表の山田さんは、私たちが開催する勉強会や研修会に必ず参加して下さり、
バイタリティーに溢れたパワフルな方で、
山田さんの子どもの居場所を運営する上での姿勢はとても勉強になりました。
続いて、「がまっこぷれーぱーく」の
戸井香織さんと佐藤ゆかさんに発表をして頂きました。
公園で外遊び等をするプレーパークを行っていて、
がまっこさんも第一回目から毎月開催しています。
代表の戸井さんは自身も子育て世代のお母さんで、
家庭と仕事で忙しい中、塩竈の子ども達の為に活動してくださいました。
がまっこぷれーぱーくは、毎回20名近くの子どもの参加があり、
雨の日でも子ども達がずぶ濡れになりながら
外を駆けずり回っている姿がとても印象に残っています。
これからも毎月1回開催していくとの事です。
次に「英語と算数で遊ぼう」の
さくら育成会 日野秀逸さんに発表をして頂きました。
さくら育成会さんは、第一回目の助成で立ち上がった団体で、
中学生向けの英語寺子屋を開催しています。
居場所を継続する事の難しさや課題などをお話し頂きました。
課題や失敗談は、参加者の皆さんにとって参考になる話だったと思います。
次に、「塩竈自然と文化に根差した子どもの多世代交流と学びの居場所づくり」の活動について
浦戸桂島復興連絡協議会の福島真司さんに発表をして頂きました。
浦戸桂島復興連絡協議会さんは、浦戸諸島桂島の島散策や
島のお母さんによる郷土料理教室、工作教室を開催していました。
毎回20名前後の子ども達が参加して、
キャンセル待ちが出るほどの人気のプログラムでした。
船に乗って大学生のお兄さんお姉さんと遊べる事が
人気の秘訣だったように思います。
独自でアンケートを行い、保護者の方々からも喜びのお声を頂いたそうです。
次に「牛生町子ども会」の村上博之さんに発表をして頂きました。
牛生町子ども会では「防災キャンプ」や「ドローン教室」、「ハゼ釣り体験」等を開催しました。
村上さんは、みやぎ災害支援ボランティアセンターの事務局長をされていて、
防災減災の知識を子ども達に教える講師として関わって下さいました。
防災キャンプ開催時、バーベキューの火をマッチでつける際に、
苦戦していたある男の子が、
「普段自分がどれだけ幸せなのか分かります」と言っていたのがとても印象に残っています。
村上さんをはじめ、牛生町の皆さんの伝えたかった事が
子どもにしっかりと伝わった証だと感じました。
次に「子ども食堂in塩竈」を運営している、
ライオンズクラブ塩釜の会長阿部さんに発表をして頂きました。
ライオンズクラブ塩釜の中にはレストランを経営している方がいる為、
毎回本格的なレストランのカレーを子ども達に提供頂きました。
また子ども達を呼び込んだり、地域を巻き込む繋がりも持っている為、
毎回40食の大量のカレーがすぐに無くなるほど大盛況でした。
4月からも継続して開催していく意向を報告頂き、
更なる広がりが期待でき、楽しみです。
そして最後に発表をして頂いたのが、「虹のこどもカフェ」の金須幸絵さんです。
金須さんは、普段塩竈で「カフェ虹」というカフェを営んでおり、
当事業の勉強会の開催場所を探している時に
私たちがフラッと立ち寄った場所がカフェ虹さんでした。
もともと子ども達の居場所になっていて、
お金を持っていない子が水だけ飲みに来店するというエピソードを聞き、
「ここで子どもの居場所を開催してみませんか」とお誘いした事から始まりました。
飲食店をやっている方にとっては、とても参考になる事例だと思います。
この様に塩竈市には、
浦戸以外の6学区中4学区で8団体の新たな子どもの居場所ができ、
のべ1000人以上の小学生が参加してくれました。
私自身もこのような業務が初めてだったこともあり、
どう皆さんをサポートしていったらいいのか悩んだ事もありましたが、
最後に「アスイクさんのおかげでここまでやれました」や
「感謝してもしきれません」という言葉を頂き、
塩竈の皆さんと出会えて心からよかったと感じました。
アスイクとして支援は終了しますが、
これからも皆さんの活動を見守り、応援していきたいと思います。
(佐藤)