2015.08.17 活動報告
復興アントレプレナー本番!!
こんにちは。
学習支援コーディネーターの西井です。
厳しい暑さも過ぎ去り、だんだん涼しくなってきましたね。
しかしそれは東北に限ったこと! 真夏の東京はまだまだ暑い!
7月から準備を進めていたプログラム、
子どもたちが宮城の特産品を東京で販売する「復興アントレプレナー」が
ついに本番を迎えました!
起業や小売について学んだり、仕入れる商品や売値を決めたり、値札やPOPを作ったり。
長い時間かけてここまで子どもたちの力で作り上げてきました。
はたして黒字を出すことはできるのか!
(ちなみに「利益は東京でのお土産代になる!」と聞くと
子どもたちは目の色を変えていました。)
8月7日金曜日の夕方に新幹線で出発し、代々木公園にある宿舎で宿泊。
今回プログラムの進行をしてくださった、放課後NPOアフタースクールのスタッフの方から
次の日のスケジュールを聞いています。
が、明日のことが気になっているのか、普段乗ることのない新幹線に乗って疲れているのか、
中にはすでに集中力の切れている子も…。
明日大丈夫か~。
翌日の8日土曜日は6時に起床!
お店を開く赤坂アークヒルズへ向かい、
到着するとすぐに、10時の開店へ向けお店の準備を始めます。
支給された棚を組み、自分たちで仕入れた商品を並べていきます。
どうすれば見えやすいのか、手に取りやすいか、試行錯誤をしております。
開店の前に、マルシェに出店しているお店の店長さん全員が集まる朝礼が始まります。
今回アスイクから出店した
「仙台っこだっちゃきてけさいん」
「仙台の杜」
「仙台スマイル」
「伊達ライオン」
の店長たちももちろん参加!
各店舗のオススメ商品をみなさんに紹介しました。
朝礼終了後、みんなでハイタッチ。
もじもじしていた子どもたちも笑顔でハイタッチです。
そして10時!
ついに開店です。
うーん。よい品ぞろえ!
ぽつぽつとお客さんも来始めました。
初めての接客に子どもたちはどぎまぎ。
「この商品は…そのまま食べても…え?えーと…」
受け答えもかなりぎこちない感じです。
こちらは外国人のお客さんの対応。
日本語が通じない!という状況にパニックです。
2年生店員が必死に対応しています。
11時ころ、
売れ行きが思わしくないと思った仙台スマイルの店長が何やら動き出しました。
これは新しい看板? さあ売り上げは伸びていくのか!
営業時間の折り返し、12時ころには
みんな接客にも慣れ、自らお客さんを呼び込む店も現れました。
「いらっしゃいませ!」の声が響き、みんないきいきとしていて、
何よりはじめはぎこちなかった初対面同士の子どもが、
みんなで協力して取り組んでいることがとてもうれしかったです。
14時。閉店の時間となりました。
完売の店は出ませんでしたが、みんなやりきった表情をしていました。
片づけを終えると、今回のプログラムにご協力くださった
バークレイズ証券様のオフィスにてふりかえりを行いました。
六本木ヒルズにあるオフィスについた途端、
窓から見える景色に子どもたちは大興奮。
なかなか訪れることのない場所でみんなきょろきょろしていました。
そして待ちに待った結果発表!!!
今回黒字だった店はあるのか!
結果4店中2店が黒字!
チームで一つのことをやりきった喜びは大きかったようで、
とても嬉しそうにしていました。
赤字だった店のメンバーも改善点はどこにあったかなど、
ふりかえりにも真剣に取り組み学びを深めていました。
帰りの新幹線の中、隣の席に座っていたYくんに「どうだった?」と聞いてみると、
「楽しかったよ。東京きたのも初めてだし。こんなことしたことなかったもん。」
と言っていました。
彼にとって初めての体験で、そしてそれが楽しかった。
なんだかそれだけで今回このプログラムをやった意味があったなあと感じました。
今回ご協力くださった、
放課後NPOアフタースクール様、
バークレイズ証券様、
そして赤坂ヒルズマルシェのスタッフの方々、
本当にありがとうございました。
そして子どもたち、おつかれさま!
(西井)