2016.06.13 活動報告
第2期宮城県教育振興基本計画策定に関する圏域別意見交換会で意見発表をしました
平成29年度から10年間の計画となる「第2期宮城県教育振興基本計画」の策定にあたって、
民間の立場から意見発表をさせていただきました。
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kyou-kikaku/kihonkeikaku.html
今回の素案では、いじめ・不登校等への対応が重点的取り組みとして掲げられており、
その中にフリースクール等民間施設との連携も明記されています。
また、学びのセーフティネットの構築という重点的取り組みでは、
総合的な子どもの貧困対策が明記されていること、それに関連して
「経済的理由により修学が困難な高校生に対する奨学金制度」、「NPO等民間団体との連携強化」
といったキーワードまで踏み込んでいる点は好感の持てる素案でした。
その上で以下の3点を要望として挙げたいと思います。
・高校中退の予防も基本計画に明確に掲げてほしい
⇒県全体の高校中退率は1.5%であり、特に生活保護世帯は6.4%(全体の4倍)、ひとり親世帯は
4.7%(全体の3倍)であり、子どもたちが経済的な自立をしていく上で大きなカベとなっている。
・貧困対策をもう一段上の優先的テーマとして掲げてほしい
⇒意見交換会でも挙がった自尊感情の低下、学力低下、不登校など、多くの論点は貧困が関連している
場合が多い。そのため、貧困対策は他のテーマよりももう一段優先的に取り組まれるべきではないか。
・福祉部局やNPO等との連携が現場に浸透するようにしてほしい
⇒福祉部局やNPO等との連携というキーワードが数か所で記載されており、それは重要だと思うが、
子どもの教育に関することは学校だけの役割という意識、言動が見られることがあるため、
基本方針が現場に浸透することにこだわっていただきたい。
まだ素案は公開されていませんが、9月からパブリックコメントが募集される予定です。
(大橋)