2014.02.12 活動報告
「第16回 ボランティアフォーラム」に登壇しました。
2月11日に仙台市社会福祉協議会の主催で開催された「ボランティアフォーラム」にパネラーとして登壇しました。
仙台は、観測史上最大の大雪がまだ融けきらず、文字通り「お足元の悪い中」でしたが、
定員を上回る200人以上の方がご来場くださったようです。
私は、第2部のパネルトークでプレゼンさせていただきました。
団体の立ち上がりから、いまに至るまでの経緯や活動内容。
今回のテーマである‟ボランティア”について、実際に参加しているサポーターたちの声も織り交ぜながら、
「世のため人のため」という動機より、むしろその人なりの超個人的な動機をもっていて欲しいこと、
ボランティアを安価な労働力として捉えるのではなく、どう個々人にチカラを発揮してもらえるか、
そのための場づくりを行なうのが組織の役割であることをお伝えしました。
個人的に興味深かったのは、第1部で東北大学加齢医学研究所の杉浦准教授がお話された「脳科学の世界から見る
ボランティア活動」。
脳科学の先生にボランティアを語ってもらうなんて、仙台市社協さんもチャレンジングですね。
というのは余談ですが、杉浦先生は、今回の震災で寄付行為をした大学生とそれ以外の大学生の比較分析を実施。
それによると、「社会規範」が動機となった人たちは一過性が強く(1年後には脳のやる気スイッチが元の水準に)、
「自己関連性」が動機となった人たちは持続性があった(1年後も変化なし)という面白い結果が。
最近、ボランティアを希望される方に、昔自分も苦労してきたという当事者性をもった人たちが増えているのですが、
そのような実感値と近いものがこの調査結果に表れていた気がします。
その他、仙台市内で高齢化率がダントツの鶴ヶ谷団地で住民グループによる活動をされている、つるがや元気会の
菅原会長、震災後に地域住民や企業と一緒にさまざまな活動を展開された鶴巻児童館の志賀館長のお話も伺い、
私も知らなかった地域の実情や取り組みを勉強させていただきました。
(大橋)