2018.05.30 活動報告
なんでもない日常から見えたこと【白石市まなびサポート事業】
こんにちは、学習支援コーディネーターの鈴木篤です。
生温く湿った空気から、梅雨の訪れを感じる今日この頃ですね。
多くの子どもたちにとっては、中総体を前にした大事な時期です。
気温の上昇とともに、子どもたちの部活動への熱も高まってきています。
…と、こんな具合に子どもたちの様子について軽く触れる事はあっても、
イベントや食事会ではない普段の教室についてお話しする機会は、
これまであまりありませんでした。
今回は、教室の日常についてお見せできればと思います。
白石教室は、開室から今年度で2年目になります。
はじめは来室する子どもたちもそう多くはありませんでしたが、
今では15名を超え、賑やかな雰囲気になってきました。
子どもたちが来室すると、多くの場合、まずは少しのんびりとおしゃべりをします。
この二人はお菓子と飲み物を囲んでくつろいでいますね。
部活を終え、疲れきった後に来室するだけでも大変なことですが、
学校やご家庭では日々様々な出来事が起こっています。
時には親御さんとケンカをして落ち込んでいたり、
クラスメイトとぶつかって苛立っていたり、
友達と遊んでテンションが振り切れていたり…
そんな気持ちを話して発散して、落ち着ける空間であることは、非常に大切です。
ひとしきりのんびりした後は、勉強開始です。
宿題を終えた後に、スタッフと相談しながらプリントやネット教材で
それぞれのやりたい学習に取り組んでいきます。
様々な家庭環境のなかで、家では集中できる状況じゃなかったり、
逆にひとりで寂しさを感じていたり…
学習を通したコミュニケーションで、そのスキマを埋めていくことができれば、
そんな風に考えています。
来室してくれるみんなは、決して基礎学力が高い子どもたちばかりではありません。
そんな子どもたちにとって、成績のことで注意されたり怒られたりすることは、
大人が思う以上に衝撃があるものです。
だからこそ、少しずつ出来る事を増やしていき、
それを認めて行ってあげることが、私たちの教室の大切な役目です。
終了の30分前位からは、また少し緩やかな雰囲気になっていきます。
スタッフと雑談をするなかで、普段はなかなか話せない悩みを明かしてくれることも。
悩みを相談されたスタッフが、必ずしもアドバイスをできるわけではありませんし、
子どもたちもアドバイスを求めてはいないこともあります。
ただ、気持ちを受け止めてあげることで、私たちはあなたの味方だよ、と
示していくことが大切です。
※画像のスタッフの服装は、意図的にペアルックにしている訳ではありません
以上のように、お話しと学習を通して信頼関係をつくり、
子どもたちを支えていくことを目指し、私たちは日々活動しています。
活動のなかで大変なこともありますが、
「明日も教室がやってたらいいのに」
「もっと長い時間、ここにいたいなぁ」
白石教室の子どもたちがこんな言葉をかけてくれることがあります。
すると、大変な事なんて全て吹っ飛んでしまうものです。
子どもたちを支えたいと思って取り組んでいる活動ですが、
私たちも子どもたちに支えられているのだなぁ…なんでもない教室の日常を振返ると、
そんな発見がありました。
これからも、この発見を忘れずに、活動を続けていきたいと思います。
(鈴木)