2022.12.22 活動報告
第3回サブサポ研修会ブログ
皆さん、こんにちは。FSユニットの吉田です。
12月中旬になりました。今年もあとわずかですね。
毎年思うことですが、今年はより一年の流れを早く感じます。
みなさんはどうですか??
さて、今回は12月11日(日)に開催された
第3回サブサポ研修会の様子をお届けしたいと思います!
第3回目のサブサポ研修会は、
アルバイトスタッフやボランティアスタッフを含め、約90名の参加となりました。
今回の研修会は2部構成で行い、
子どもたちへの支援に対する価値観の共有や今後の支援について考える時間となりました!
第1部では、FSユニットのスタッフが講師となって
「あなたが大切にしたい価値観について」
をテーマに、用意していた2つの問いかけに対して、参加者でグルーブワークを行いました。
グルーブワークを開始する前に、
FSユニットのリーダー伊藤さんから現場で大切にしたいこととして、
Our philosophy(居場所の在り方・スタッフの願い)、
Our credo(スタッフの意識する行動)
の共有と共に居場所の価値についてのお話がありました。
2つの問いかけをグルーブワークで行いましたが、問いかけ②の様子を紹介します!
『勉強している利用者がスタッフに
「あっちで遊んでいる子の声がうるさくて集中できないんだけど」
と言ってきました。そんな時、あなたはどちらに対してどう声を掛けますか?』
という問いに対し、グループ内で自分の意見を共有した後に、
全体にグループの意見を発表しました。
参加者からは「どちらにも声を掛ける」「それぞれが過ごしやすい環境作りをする」
「勉強している子の気持ちも楽しく遊んでいる子の気持ちもどちらの思いも尊重する」
等の意見が出ました。どのグループからも 子どもの気持ちに寄り添う対応策が出ていました。
どちらの問いも実際の現場で起こりうる場面だと思います。
このような機会を通して、個人的に子どもたちへの支援で何を大切にしているのかを
自分の中で整理することができ、周りがどのように考えて支援しているのかを再認識する機会になりました!
2部では、アスイクの常務理事でもある鈴木綾さんを講師としてお招きし、
「パターナリズムと暴力の話」というテーマで支援と暴力についてご講義をいただきました。
話の中で、良かれと思って行っている支援が相手にとっては
精神的な暴力になっていることがあるかもしれないとありました。
そこでパターナリズムと相反する「自己決定」、
説明責任(アカウンタビリティ)が大切になってくることを知りました。
私たちが行っている支援が子どもたちにとって良いものとなっているのか、
一方的な押し付けになっていないか、
説明と提案をして本人が選択したものから介入していくことが大切と学びました。
良かれと思ってしている行動が相手にとっては暴力と感じているかもしれないということで、
支援する側と受け取る側とのズレが生じることも考えられることが分かりました。
パターナリズムを回避するためにも自己決定の場が必要になることが理解できました。
参加者したスタッフからは
「自己決定が大事だということを再認識した。」
「支援と暴力の隣り合わせについてよく考えさせられる講義でした。」
「良かれと思ってやっていること(支援)でも一種の暴力(パターナリズム)になり得ることがわかり、自分の言動を見直す機会になりました。」
等々、アンケートに感想を残してくれました!
今回の研修を通して、
これからの支援について考え直すきっかけになったのではないでしょうか。
自分の価値観を持ち、それが支援に置いて善いものかを周りと確認することや
子どもたちに自己決定の場を作ることが大切になると思いました。
これからも子どもたちのために、何が必要か考え続けていきましょう!