2019.03.19 活動報告
職場見学!まほろばの里 向山さんに行ってきました【宮城県子どもの学習支援事業】
こんにちは、相談支援スタッフの武藤です。
まだ寒暖差こそありますが、日差しから春らしい暖かさが感じられるようになりましたね。
教室では大学受験や高校受験を終えた子どもたちのホッとした表情や新年度に向けて、いきいきとした表情が見られます。
さて!アスイクでは3月初旬に中学生・高校生2名が
『特別養護老人ホーム まほろばの里 向山』さんに職場見学に行きました。
今回のプログラムはこちら☆
■介護について
特別養護老人ホームとは?デイサービスとは?
どんな職種の人が働いているのか?
などなど事前説明
■現場見学
利用者さんと一緒に食事をしながら職員の方の仕事を見学・体験!
■ディスカッション
職員の方にいろいろな質問をしてみよう!
どうして介護士になったの?仕事は大変?それとも楽しい?趣味はなに?
まずは介護についての事前説明です。
職員の方が具体的な例をあげて分かりやすい言葉で事前説明してくださったおかげで、初めはちょっとドキドキ緊張していた2人はすぐにスイッチが入り熱心にメモをとったり、説明してくださる職員の方の目をしっかり見つめてお話を聞いていました★
しっかり予備知識を得たうえで、いよいよ事業所内の見学です。
利用者の方とのふれあいの場をつくって頂きました。
90歳代の女性もお元気で、先日施されたネイルアートを見せてくれたり、多彩なご趣味を教えて頂き子どもたちも驚きとともに、年齢を重ねても楽しく充実して生活できることを体感している様子でした。
こちらは設備の整った入浴マシーン!
利用者さんと職員さん双方に配慮されたつくりになっています。
こちらは食事介護の見学です。
ご飯の柔らかさや服薬との食べ合わせを利用者お一人お一人に合わせています。
間違えてしまうと命に関わる事態となるため、ホワイトボードにしっかり明記し、配膳の食器にも一工夫し、事故が起こらないよう細心の注意を払っていることに子どもたちは感心しきりでした。
普段の生活の中でも工夫次第でより良く生活できるという気づきにもなったようです。
一緒にお食事もさせて頂きました!
利用者さんから「来てくれると嬉しいのよ。ありがとう。」と仰って頂き、気持ちがほっこりしました♪
最後は今回のプログラムの目玉!職員の方とのディスカッションです☆
■子どもたちの感想
・働いている人たちが楽しそう。こんなに良い施設があるんだね。
・もう一度見学したいから、また職場見学を計画して!
・自分の祖母が施設に入っている。こちらの施設に入って歩けるようになった利用者さんの話を聞いて、『施設も悪くない』と思った。
・本当に楽しかった。食事のときに隣に座ってくれたおばあちゃんが可愛かった。
・志望校の先輩たちが利用者さんにボランティアでネイルとメイクをしていることを
知って驚いた。早く高校に入りたくなった。
・おばあちゃんに会いたくなった。
・とても楽しかった。ここで働きたいな、って思った。働きながら資格を取れるし、、こう
いう働き方があるんだね!
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今回の職場見学で武藤が密かにテーマとして掲げていたことがあります。
それはこちら→『子どもたちに若手職員、ベテラン職員からご自身の体験(職業選択までの道のり、仕事のやりがい、これまでの人生で困難を克服した経験、失敗談など)をお話しいただき、子どもたちが将来迷ったときの道標の一つとなることを期待する。』
子どもたちの感想を聞いていると、私の密かなテーマは達成できたようです♪
また、クイズ形式で
〇車椅子の人が携帯を落としたときにどのような対応をするのがよいか、シチュエー
ション別(街中・介護現場)に対応してみよう!というお題がありました。
お題に対して子どもは、
『街中では自分が携帯を拾う、でも介護現場では車椅子の人に自分で携帯を拾ってもらう』
と回答。
職員の方に理由を尋ねられると、
「街中ではその人の状態が分からないから拾ってあげるけど、介護現場ではその人が何ができて何ができないのか分かっている。できるだけ自分でできることは自分でやってもらった方がよいと思うから。」と答えていました。
さっきまで緊張して無口だった子が・・・!
『生きる力』ってこういうことなんだな、としみじみ感じた場面でした。
子どもたちの可能性は計り知れないですね。
まほろばの里の皆様、ご協力くださりありがとうございました!
(武藤)
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