社会福祉法人 明日育福祉会アスナビ

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2022.01.27 活動報告

10周年記念シンポジウム開催しました

昨年末、アスイク10周年を記念しシンポジウムを開催しました。
 

 
テーマは
“意外と身近にある見えにくい困難、気付かない悩み 子ども・保護者の生の声を聞いて 生の声を社会に届ける”です。10年間の歩みを紹介するだけでなく、利用者の方の声を社会に届けようという内容です。
 

 
当初、秋ごろの開催を目指していましたが、感染症の拡大状況によりやむなく年末へ延期。年末の日程で参加してくださる方が集まるか若干心配していたところですが、当日は
会場…100名
オンライン…151名
合計251名の方が参加してくださいました。
正直、ここまでお集まりいただけるとは思っておらず…。子どもに関する社会問題への関心の高さがうかがえる参加者数となりました。
 

 
第一部では代表の大橋より、写真を交えながらこれまでの10年の歩みをお話ししました。
『アスイク』という名前に込められた当初の意味が…だったということを初めて知った職員もいたかもしれませんね。
 

 
第二部では実際にアスイクを利用している、または過去に利用していた保護者・高校生・卒業生が登壇し、インタビュー形式で当時の状況やその後の変化を語ってくださいました。
それぞれ、ひとり親家庭・ヤングケアラー・経済的な困窮など様々な家庭環境で過ごしている方々です。
 

 
子どもを一人で育てることになった経緯や育てていく中で感じた『先が見えない怖さ』、
誰にも相談できない困りごと、また、高校生からは「学校に行きながら母の看病をすることが、周りの同級生とは違った環境であることにしばらく気が付かなかった」などという赤裸々な当時の状況も語られました。
参加者の方からも「当事者の方の生の声を聞く機会はほとんどないので貴重な時間だった」というご意見がとても多かったです。
 

 
最後の第三部ではこれまで子どもたち・保護者と歩んできた10年間から見えてきた課題、社会へ発信したいメッセージを参加者の皆様にお伝えしました。
社会へのメッセージ、と一言で言ってしまうと聞こえは良いですが、これをまとめることは本当に大変でした。
 

 
子どもは一体どんなことに困っているのだろう
本音を話してもらうにはどうしたらいいんだろう
困りごとにぶつかったとき頼ってほしい!と社会の大人たちは思っているけど、そういう身近な大人に対してそもそもどんな感情をもっているんだろう
サポートする側はそのことを知っているのだろうか
サポートする大人同士のつながりは十分だろうか
 
考えれば考えるほど、深みにはまっていってしまい…
考えてもしょうがない!聞いてみる機会を設けてみよう!ということで
子どもサミット
支援者サミット
をそれぞれ開催してみました。
(文末リンクをご参照ください)
 
結果、シンポジウムで発信したメッセージは
 
#発信の機会を、そして選択する機会を私たちに
 
この言葉に込めた思いは、利用者の高校生がメッセージ動画と実際の登壇で伝えてくれました。本当に力強い主張でした。
 
以下、参加者の皆様の言葉です。
 
「声を聞き取った内容を代弁者が発表するのではなく、当人から実際に聞くことができたのは大変貴重であった。」
 
「私たち大人が子どもたちの意見を反映できる社会づくりを進めていかなければならないと感じた。」
 
「登壇された方、動画で伝えてくださった利用者の方々が勇気を出して声を上げてくださったことに敬意を表したい。」
 
「今後アスイクが社会へどのようなアプローチをして、家庭支援の輪を広げていくのか指針のようなものを感じ取ることができました。」
 
「10周年記念というと内輪向きの内容になってしまう可能性もある中、今回のシンポジウムは『外』『未来』に向いているのを感じることができた。」
 
アンケートは任意で依頼したものでしたが、110件ものコメント付き回答をいただくことができました。読んでいると開催した意味があったな、思いが伝わったな、と私は心から思います。
 
シンポジウムで一区切りついたところではありますが、今度は子どもたち・保護者からいただいた貴重なメッセージを発信し続け、実行していくことが求められます。
 
だたし、私たちアスイクだけでは到底続けられるものではありません。今回ご参加いただいた方をはじめ、社会全体の力をつなげていくことでこれからも子どもたち・保護者の声を聞き続け、目指す社会に少しでも近づいていきたいと思います。
 
ちなみに…
シンポジウムには他の目的もありまして。
 
アスイクでは本部・南部事務所・保育園(薬師堂園)・保育園(宮城野通駅前)・荒井児童館と、スタッフはそれぞれ異なった勤務地で働いています。残念なことにコロナのこともあって未だにお互いのことをほぼ知らないという致命的な状況が続いておりましたが、今回のシンポジウムでやっと!念願の!ほぼ全員のスタッフが顔を合わせることができました。
 
一般の参加者の皆さんがお帰りになられた後、スタッフだけで集まる時間を設けて交流会。
お互いが一体どんな仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、やっと知ることができました。これでまた団結力が高まった気がします!!!
 
この笑顔がそれを物語っているでしょうw
しかし、こうやってみると人数が多いですね。増えたなぁ。
(私が入職した頃は8人くらいだった気がします。)
 

 

 
皆様、これからもアスイクをどうぞよろしくお願いいたします。(岡﨑)
 


 
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