しろいしきちで子どもたちとの様々な関わり方を模索し
ている佐藤。彼女だからこそできる、支援のあり方とは。
- 名前 佐藤 みゅう
- 所属 子ども第三の居場所「しろいしきち」
- 略歴 東北福祉大学大学院総合福祉学研究科福祉心理学専攻 臨床心理学分野修士課程修了
- 資格 臨床心理士、公認心理師
- 趣味 小説を読むこと、書くこと、映画鑑賞、絵を描くこと、歌を歌うこと、瞑想、運動、温泉巡り
アスイクに入社したきっかけ
前職は精神科の心理士でした。産休職員の代替職員だったため、雇用期間に限りがあり次の仕事を探すことになった時に、このまま心理士を続けていくべきか、新しい職種にチャレンジするべきかで考え、二軸で転職活動を行っていました。
アスイクを選んだ理由は複数あり、自分がずっと白石市に住んでいるため白石で仕事をしたいという思いがあったこと、学生時代にアスイクの求人を見て存在を知っていたこと、そして、同じ福祉大学卒の同級生がアスイクで働いているのを知り、興味をもったことです。
ちょうどその頃にしろいしきちが開所されることを知り、ここでなら心理士としての経歴が役立つのではないかと考えました。
支援者としての思い
前職の頃から子どもの持つ力を感じることは度々ありましたが、実はもともとこういった仕事に興味があったわけではありませんでした。
心理士として初めて持ったケース対象の子どもが、保護者が要因で来院が叶わなくなってしまったのを見て、
どれだけ本人に力があり、本人が望んだとしても、環境に左右されてしまう子どももいるのだと気付きました。
そして、子どもだけではなく、保護者も何らかの困難を抱えている場合があることにも。そのことに、思うところがあったんです。
アスイクでの仕事
しろいしきちでは、支援員として直接子どもと関わる仕事をしています。子ども第三の居場所は、子どもたちの生活習慣を整えていくことが基盤にある事業ですが、心に関する仕事をする場もあります。
現在、子どもたちとのカウンセリングのような関わりも持っています。
心理士としての経験を活かして、その子どもの将来の基盤になる部分にアプローチすることができている、と感じています。

一日の仕事の流れ
12:00 出社
子どもたちが来所するまで、事務作業やきちの掃除をします。
15:00ころ 子どもたちが来所
勉強や宿題を見たり、一緒に遊んだりします。
18:20 夕食準備
子どもたちと一緒に配膳作業をし、19時まで夕食です。その後、忘れず歯磨きもさせます。

19:30 子どもたちの帰宅の準備
子どもたちに今日の振り返りを書かせてから、帰宅の準備をさせます。保護者のお迎えかスタッフによる送迎どちらかでの帰宅となります。
20:00 施設内の掃除と、子どもたちが書いた内容を確認してファイルに記入する作業を行います。
20:30 スタッフ間で一日の振り返り
小さなことであっても、気になった様子などがあれば必ず情報共有を行います。
21:00 退勤
印象に残っているエピソード
複雑な家庭環境から、過去のフラッシュバックや外出への恐怖感を持っていたお子さん がいました。
そのお子さんは法人内の複数事業で関わっている子だったので、きちのスタッフと他事業のスタッフで情報共有をし、
きちのスタッフは学校や受験に関することはあまり話さないようにするなど、関わり方で役割分担をするようにしました。
そのおかげで、本人にとってしろいしきちが「安心して来られる場所」になったのか、
それまでずっと話したがらなかった過去のことを少しずつ話してくれるようになったんです。
本人はもともと「高校に行かなくてもいい」と言っていましたが、進学してからはよく通えているようです。

今後やりたいこと
“支援者支援”に興味があります。
心理士をしていて実感したことのひとつに、「自他の境界を守ることが、相手を守ることに繋がる」というものがあります。
自分と他人が別な人間であると明確に理解することが大切なんです。
様々なお子さんやご家庭に深く関わっていると、いつか職員自身がバーンアウトしてしまったり、一緒に沈んでいってしまったりするのでは、と思うことがあります。
でも心理学を学んでいると、相手の人生に伴走することもできるのだと分かってくるんです。だから、職員向けにお子さんやご家庭との適切な関係を築くための研修や相談役ができたら良いな、と考えています。
アスイクの仲間になる方へのメッセージ
かの心理学者・精神科医のジークムント・フロイトの言葉に、「人間がなすべきことは、愛することと、働くことだ」というものがあります。
アスイクに入りたいと考えている方は恐らく、働く=社会に貢献したい、という自己犠牲・献身の精神が強いのではないでしょうか。
でもそれだけではなくて、誰かに愛情を注ぎ、愛情を受けることもまた、とても大切なこと。どうかそこを疎かにせず、両方を大事にして欲しいと思います。
