ABOUT US

アスイクについて

東日本大震災後から、
宮城・仙台でこども・若者を支えるNPO。

アスイクは2011年3月の東日本大震災をキッカケに立ち上がりました。
震災で浮き彫りになったこどもの貧困など、さまざまなこども・若者たちの生きづらさに、
市民、企業、行政とのパートナーシップによって挑んでいます。

取り組む課題現場から見えてきた
こども・若者の生きづらさ

貧困、不登校、ひきこもり、虐待など、生きづらさを抱えるこども・若者は増え続けています。
背景には家庭の困難や支援不足があり、家庭だけでは支えきれない現実があります。
アスイクは、学習や居場所の支援などを通じてこども・若者とつながり、
その声を拾い上げながら向き合い続けています。

データと声から見る
こども・若者の今

高止まりするこどもの貧困

日本では、こどもの約8人に1人が「相対的貧困」に該当します。ひとり親家庭では約半数が貧困に。さらにひとり親家庭の中でも、働いて所得は増えても生活がなかなか楽にならない層と、十分に働けず極端に苦しくなっている層への二分化が進行しています。

現場で聞いたこどもの声

まわりの友達は進路とか、成績のことに集中しているのに、自分はお金のこととか、家族の生活のこととかも考えなければいけない。同じスタートラインに立てていないって感じる。

増え続ける不登校のこどもたち

不登校の小中学生は全国で約35万人。年々増加し続けていますが、そのうち3人に1人以上は学校内外の支援を受けられていません。学ぶ権利などからこぼれ落ちているこどもが増えつづけています。

現場で聞いたこどもの声

大人たちは学校に行くことがすべてじゃないって言うけど、代わりに行ける場所がない人はどうすればいいの?将来不利になったりしないって言えるの?

急増する相談、不足する支援体制

児童虐待に関する相談対応件数は年々増え続け、年間20万件を超えています。また、その内社会的養護につながるのは2%程度のみ。多くは家庭での見守り対応となりますが、見守りの目が行き届いていない状況です。

現場で聞いたこどもの声

家にいても親とケンカばかりで居場所がない。たまに学校にいっても、他の生徒に迷惑をかけるから来るなって言われる。自分が落ち着くのは、ネットでつながった大人だけ。

ヤングケアラーの現実

家族の世話や家事を過度に担っているヤングケアラーは、中学生では約17人に1人。しかし、その多くが周囲に相談できずにいます。

現場で聞いたこどもの声

物心ついたときから精神疾患の母親をケアしてきたけど、自分にとってそれは当たり前のことだったし、家族を悪者にされたくないから相談しようとも思わなかった。

すべてのこども・若者が
生まれながらに持つ権利

こどもの権利条約では、すべてのこどもが生まれながらに権利を持っていると定めれらています。
しかしながら、現実にはそうした権利が十分に保障されていないこども・若者たちがいます。

こどもの権利条約
4つの原則

差別の禁止 差別のないこと
こどもの最善の利益 こどもにとって最もよいこと
生命、生存及び発達に対する権利 命を守られ成長できること
こどもの意見の尊重 こどもが意味のある参加ができること

アスイクが目指す社会

目指す社会像

VISION

どんな困難に
ぶつかっても
自分の
人生を好きになれる社会

こども・若者たちが抱える生きづらさをゼロにすることは難しいかもしれません。
長い人生の中で、震災やパンデミックなどの困難に遭遇することも避けることはできません。

しかし、自分ではどうしようもない困難に遭遇しても、誰かが手を差し伸べてくれる社会をつくることで、自分自身の人生を肯定的にとらえることができるこども・若者が増えていくと私たちは信じています。

私たちの役割

MISSION

こども・若者と社会を
つなぎ、
共助・公助を
増やしつづける

貧困、不登校、ひきこもり、虐待、自殺。この日本で生きづらさを抱えるこども・若者たちは年々増加をつづけています。その要因は一つではありませんが、所得の低下、ひとり親家庭の増加などにより、家庭だけでこどもを育てることが難しくなっていることは間違いありません。

自助のチカラは弱まっていますが、それを支える共助、公助も十分に機能しているとは言えない。それが、生きづらさを抱えるこども・若者が増え続けている構造的な要因です。

だからこそ私たちは、自己責任論と紙一重の関係にある自助を高めることだけに目を向けず、市民や企業など地域のさまざまな主体と協働しながら、こども・若者たちを支える共助を豊かにし、さらに行政に働きかけながら公助を厚くしていく役割を担っていきたいと考えています。

アスイクが
大切にしていること

WAY

対等な
パートナーシップ

  • 市民、企業、行政など、マルチステークホルダーとの協働を大切にします。
  • 行政にたいしては下請けではなく、当事者のニーズを代弁する役割をにない、市民・企業にたいしては、こども・若者の問題にかかわる場を提供します。

動きながら
つくりつづける

  • 社会のゆらぎの中から求められることに素早く取りくみます。
  • 気づきや出会いを通して、必要とされるもの、それまでなかったものをさらに生みだします。

当事者たちから
学ぶ

  • 当事者の視点から、いま起きていることを学びます。
  • パターナリズムにおちいらず、一人ひとりの視点から最善解を一緒に考えていきます。

スタッフが語る「私たちの価値観・やりがい」

  • 子ども若者総合相談センター

    南部事業部

    事業部長・センター長 平泉礼さん

    その日・その時・感情・状態、、、揺れ動く心や日常。思わぬカベが目の前に現れても、一人ではない安心感は、きっと新しい変化のエネルギーになると思っています。こども・若者がそのエネルギーを貯められる余白やカタチを考えつづける・作り続けることが僕の使命です。

  • 食支援

    多賀城こども食堂

    福富優さん

    多賀城こども食堂は、誰かとつながり、そのつながりから楽しさや安心感を得られる場所でありたいと考えています。一緒に笑ってくれる、また、いざというときに相談できる誰かがいることで、人は強く生きることができるのではないでしょうか。食事や活動を共にする中で、参加者同士がつながり、楽しい時を共有できるように、ワクワクする活動の提供や安心できる空間づくりを心がけていきたいです。

  • 訪問支援

    相談支援ユニット

    ユニットリーダー  𠮷田彩乃さん

    こどもたちに対して願っているのは、どんな状況であっても自分なりのワクワクを持ってほしい、そのワクワクを胸に未来を自分で選択して進んでほしいということ。こどもたちが自分で未来を選べるように、保護者の皆さまや関係機関の方々とチカラを合わせていくことが、私自身の役割だと思っています。

  • ヤングケアラー支援

    ヤングケアラーユニット

    ユニットリーダー  森川ゆとりさん

    ケアの経験は「特別」ではなく、それぞれの大切な「人生の一部」なのだと、関わりを通して感じます。苦しさも葛藤も、家族への想いも、本人にしかわからない経験がきっとあります。それでも、今と未来をあきらめず、自分の人生を肯定して歩んでいけるように。私たちは寄り添い、ともに歩める存在でありたいです。

  • 不登校・ひきこもり支援

    サードプレイス事業部

    事業部長 岡崎愛さん

    大人が決めるのではなく、利用者にとって一番よいことを利用者自身が選択できるようサポートすることを大切にしており、一緒におしゃべりすること、一緒に遊ぶこと、一緒に悩むこと、一緒に挑戦してみることなど、サポートするための関係づくりには特に力を入れています。また、『安心安全』は一人ひとり違います。その人にとっての安心安全の居場所、関係づくりをするためにはどうしたらよいか、利用者のみなさんと共に考え続けていきたいと思っています。

  • 子どもの学習・生活支援事業

    コーディネーターユニット

    ユニットリーダー  三浦侑太さん

    「将来は弁護士になって、僕のような家が困った時に助けてやりたいんです」生活保護世帯の子どもがガクサポ卒業後に語ってくれた言葉に、この事業の醍醐味を感じました。 たとえ複雑な困難に直面していても、つながって寄り添って支えてくれる大人が一人でもいてくれたなら。支えられる側だったこどももいつか誰かを支える側に。そう信じています。 そのきっかけを、学校・自治体・地域と協働しながら一つでも多く作っていきたいです。

  • 子ども第三の居場所

    いわぬまきち

    サブリーダー  堀内孝雄さん

    家族の在り方や地域とのつながりの変化によって子育ての状況や各家庭の負担は大きくなっています。こどもの幸せを願いつつも、家庭事情などから子育てに対する悩みを抱えるご家庭は多いと思います。子ども第三の居場所事業はすべてのこどもが安心・安全な環境のなかでその子らしいチカラを育み、ご家族を地域で支えるための居場所でありたいと願っています。

  • 児童館・放課後児童クラブ

    児童館・放課後児童クラブ事業部

    事業部長  稲村友紀さん

    児童館で働くうえで大切にしていることは、こどもも大人も、ひとりひとりを受けとめていくということです。好きなことを好きといえる、ありのままで過ごせる場所があるということは、こどもたちが自分を好きでいられることにもつながると感じます。こどもと思いっきり楽しんだり、一方で、こどもとの向き合い方に悩んだり。どんなことがあったとしても、そのままの気持ちを出しても大丈夫と思えるようなあたたかい児童館をつくっていきたいです

  • 保育園

    アスイク保育園中田町

    園長 石川あゆこさん

    3つの保育園を立ち上げてきました。こどもたちが楽しいと思える場所にするには、保育者自身がそれらを体現することが重要だと、ひしひしと感じています。小さなこども達だからこそ、こちらの空気感がダイレクトに伝わる分、つねに笑顔が絶えない保育を心がけていますね。日々、たくさんの成長の瞬間に立ち会えること、その喜びを保護者の方と共有できた瞬間が、何よりも嬉しいです。

  • 子ども第三の居場所

    藤田茜さん

    居場所を運営し、子どもや若者の声に耳を傾けながら、多様なまなびの機会を届けています。日々の関わりで見えてくる変化や、その人らしく生きようとする姿に触れられることが、何よりの喜びです。一人ひとりの存在がないものにされることのない社会を問いながら、これからも実践していきたいと思います。

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